「MANKAI STAGE『A3!』ACT2! ~AUTUMN 2023~ 」
観劇日 2023年12月23日
会場 日本青年館ホール
(予定公演時間 3時間10分)
“MANKAIカンパニーのこれまで(アナ:支配人)” 12:25~12:27
1幕 12:30~13:50
休憩 20分
2幕・カテコ(トリプル) 14:11~15:58
去年の秋単凱旋あたりからエーステにハマって早一年。こんな記事↓も書いていたけど、タイミングが合わず、気付いたら季節が一周していた。「原作的に今季を逃したらもう秋組全員揃うところはなかなか見られないのでは…?」と思い、イープラ先行で申し込んだら、なんとまさか大千秋楽のチケットを取ることができた。主、基本ぴあ勢なのでびっくりというか、新規を見捨てなかったイープラに心から感謝を申し上げたい。この度は素敵な機会をくださりありがとうございました。ってことで感想をつらつらと書いてくね。
kiminoyumetotomoni.hatenablog.com
本編
1幕
「燃えよ饅頭拳!」
主演:七尾太一、準主演:泉田莇
「ほっほっほ」と笑う姿がサンタさんっぽいというくだりを何回かした後、ついにサンタさんコスチュームで登場する左京さん。
1,2,3カメに向かって万里と左京さんがファンサ
?「配信がある時に台本と違うことをするなよ!」
左京と万里が舞台と1列目の間を勝手に客降り
莇「ファンサしてねぇで戻ってこい!」
「これ本当に台本と合ってるのか…?」
太一の初恋の女の子(後々幸ちゃんだと判明)について
莇「お前…そいつのこと…なのかよ」
太一「ん?なんて言ったか聞こえなかった!もう一回!」
莇「お前…そいつのこと…なのかよ」←若干「好き」が大きくなった
太一「え(笑)?肝心なところが聞こえないっす!もう一回!」
莇「だーかーらー!そいつのこと……好き…なのかよ?」
客席拍手
莇(万里と臣が止める)と左京(十座と太一が止める)が喧嘩になりかけてみんなで止める時、莇の横でこっそりガッツポーズする万里(「おっさんに向かっていい感じだぞ」)。それに気付いた左京が万里のジャージのフードを根こそぎ掴んで怖い顔を向ける。う、と苦虫を嚙み潰したような表情の万里。
十座がアドリブに慣れようと、むっくん九門にかけたのは「前歯と奥歯を入れ替えてみた」
夏組「「…うん……(困惑)」
ポートレートで太一に自信をつけさせる秋組
万里「お前はどこの七尾太一なんだよ!?」
太一「MANKAIカンパニーの七尾太一です」「みんなが信じてくれる自分を信じる」
劇中劇が始まる前の幕前
迫田「(支配人に)ちょっとは手伝ってくださいよ~あんた(パイプ椅子)1個しか持ってないじゃないですか」
迫田に厳しい支配人。反対にむっくんと九門には「あなたたち本当に可愛いわねぇ~」と言って激甘。
~劇中劇~
万里の回し蹴り
太一「脚長!」
わりと初めの方、激しいアクションの後臣くんの靴が脱げる
左京「君はいい子にしてたからこれをあげよう(と拾った靴を臣に返す)」←サンタネタ
臣「わー嬉しい!大切にします」←すりすり
太一「俺は俺は!?」
左京「俺のブロマイドだ」
階段の後ろから左京ブロマイドを出してくる(その後歌唱シーンになった際そのブロマイドはアンサンブルさんの手に託された)。
5年後
左京「いい子にしてたから君には靴をあげよう」
臣「やったー!!!」
臣がもらったのは左京の靴(デジャブ)。大事にしすぎて臣はラーメンと並べてカウンターに飾る(すりすりなでなでしながら)。
太一「いやそれ飲食店にあるまじき(でしょ)!」←ごもっとも
その後の歌唱シーンで臣は弟子の万里にそれを渡す(歌中万里はスポンジでその靴をふきふき)。
太一「メリクリっ!」
劇中劇後の挨拶
太一「ありがとうございました」と数回繰り返す(彼のGOD座時代のことを考えるとついに0番に立てた彼の気持ちというか羨望というか涙でしかない)。
今回、劇中劇内の役者の心情は少なめ(いつもだと台詞の合間に役者自身の感情が入っている)。唯一あったのが、太一の「俺はMANKAIカンパニーの〜!」という箇所だった記憶。
2幕
「Fallen Blood」
主演:兵頭十座、準主演:伏見臣
いつもは悪役ばかりなので、自分の殻を破るためにヒーローの役をやりたいと譲らない十座。脚本がなかなかあがらないので、それを心配し莇に状況を聞こうとするも躊躇う夏組。
九門「絶対むりーーーー!」
椋「十ちゃんのためだよ!」
九門「なんかできる気がしてきたー!」←莇の前に行くもやっぱり聞けない九門
九門「やっぱ無理だーー!」
椋「十ちゃんのためだよ!」
九門「なんかできる気がする!」
このくだりを数回くり返してようやく聞けた九門。
莇「よくできました(ムスッ)」
雄三さんのワークショップに居残って稽古を重ねる十座。
1回目
万里「先帰ってんぞ」←兵頭が雄三さんに呼び出されてて長くなりそうだなって顔、優しい声
2回目
万里「なんでもねえ…!先帰ってんぞ」←あいつ何かおかしいけどなんて声かければいいかわからない、もやもや
万里のどんな役でもこなせてしまう起用さと、十座の不器用でひとつのことにしか集中できないけどそれゆえに熱量が高い十座。正反対な相手に互いに憧れる2人。
最終的に十座は、不器用だからこそ真っ直ぐで気持ちを乗せられる自分をちょっと認められるようになった。
パフォーマンス
『スパイラル エモーション』
普段着で披露。
『エモーション』と囁く箇所は1回目に莇が担当、2回目に万里が担当。
ブルスマにチェンジしてる際の幕前。
『ゼロ』を完璧に踊れる雄三さん。
くもん「あざみーどうー?(準備できた)」
あざみ「ちょっとまだ(ナチュラルめ)」
客おりする直前
下手 太一が片手ハートを莇に出す→莇気まずそうに下向いて恥ずかしそうにハート出して一緒にひとつのハート作る
上手 階段降りようとした莇にさささと左京が駆け寄って体ごと駆け寄って
『blooming smile』
客降りあり。(中によっては香水の匂い感じる人も。万里のにおい強め)
2階にも手厚く、半分くらい2階にいてくれた。E列とF列の間にある通路にたむろする秋
2階前方よりも後方の方が通路あるしみんな来たかも。まあ基本みんなよこの通路通ってたけど
カテコ
・幕が閉じる最後まで手を振る太一(隣の劇団員と顔見合わせて笑ってた)
・最後は幕前で一人ずつ挨拶
莇「乾燥してるから肌気をつけろよ」
十座の挨拶の際「いつものくだりはやらないのか」と言われ、「お前が」「あーん?」と小競り合いを始める万里と十座。それを止める秋組。
劇場
・座席は四角い。背もたれが高いのと座る位置も高いため足がギリギリつくくらいなのは否めない
・2階から見ると見下ろす感じになるのがどこか帝劇っぽい(帝劇ほど2階席にゆとりがあるわけではないが)。その際手すりや前の人の頭で見えない部分がちょくちょくある。
・音はかなり大きめ。某池袋映画館と同じくらいの音量ある。
・席もトイレも壁も綺麗
その他
・ロビーや幕間は過去のエーステの曲が流れている
・2幕開始予定の時間がプレートで係員の方が持っていたり、アナウンスがロビーに流れる
感想
秋組最高。
これに尽きる。原作的にも組としては秋が最推しで、さらに俳優さんも好きな方多いからエーステの秋組は需要でしかない。キャラのイメージ通りリアルにいかつくて(平均身長181.3)オラオラしてて上質すぎた。
エーステは確立されたキャラクター像も好きなんだけど、物語も共感しやすくて好き。魔術がどうこうとか異世界で云々といった非現実的な話ではなく、劇団員の葛藤を描く姿はひとつの人生を見ているようで「こういう生き方もあるのか」とためになる。今回、1幕にも2幕にも共通して言えるのは“信じること”だったんじゃないかなって。太一は過去のトラウマを未だに引きずっていて、レ二さんからしたらただの戯言と思って「お前は中心には向いてない」と話したのかもしれないけど、太一の中にはそれがずっと残っている。演劇界のトップという確固たる地位を築いた人が言うのだからなおさらで、太一はこれまでも舞台に立ちながらそのことをずっと考えていたのかなと思うと切なくて苦しい。それでも万里に「お前はお前の仲間が信じる人を信じねえのか」って言われて、改めてMANKAIカンパニーの七尾太一であることを再認識する。1幕の万里はまるで名言製造機の如く、太一にもそして監督にも刺さる言葉をたくさんくれた。主演の責任を背負いすぎていた太一に「不器用でも、最終的には必ず俺たちに追いつくんだろ。努力できることも才能じゃねーの」と中庭で言い放ったり(このくだりで啜り泣く音がちらほら聞こえてきた)。
一方十座は最大のライバル万里のことを羨ましがって、新しい自分になろうと周囲の説得をも破ってヒーローでありたいと主張する。自分を否定して生きてきた十座にとって誰かになることは生きる希望で、でも起用にこなせてしまったらそれは十座ではない。雄三さんも言っていたけど、芝居のスキルや役をこなすのは圧倒的に万里の方が上手でそれを超える日は来ないだろう。だからといって万里の方が良い役者だということではない。十座には万里をも超越する高い熱量を持っている。その熱に引っ張られて秋組はここまで来れた。その旨を語った各劇団員のインタビュー動画を見て、十座は自分らしさなるものを見つける。十座がちょっぴり自分を信じることができた日だったのかもしれない。不器用でも下手でもまっすぐ真摯に演劇に向き合うその姿に振り立たされる人がたくさんいるんだよ。
そんな彼らの姿をよく暗示していたのが、1幕冒頭のOP。act2の主題歌に合わせて、万里・臣・左京・莇の4人が階段上にいる。その下で苦しそうにもがくのは太一と十座。万里に「置いてくぞ」と言われて、2人が慌てて「待って……っ!」と追いかけていく姿は、自分を信じきれていない彼らの葛藤が見えるようでとても良い。物語の伏線をしっかり張れている。後々主演をやる際に己とぶつかるからね。
劇中劇がコメディだったのと大千秋楽マジックでアドリブばかり。こんな自由すぎる劇 中劇初めて観た。コメディだからアドリブいれやすいのはわかるけども!それと饅頭拳に出てきたラーメンの食品サンプル欲しい。箸に麺がついていて、箸をあげると麺も伸びるというなんて精巧なつくり。すする音を出せばそれはもう食べてるようにしか見えないのよ。
そして何と言ってもエーステ恒例の客降りタイム。主はチケットをダウンロードした際「わーこれ人権なさめな席だー(2階後方)」と思っていたら、後日ツイッターで2階席にもわりと長く滞在してくれること、しかも後方にファンサが手堅いことを知る。そしたらなんと実に客降りの半分くらい2階に6人が集ったのである。こりゃあびっくり。そろそろ来るかな…と思って後ろを振り向いたら左京さんがぬっと現れてびっくりした。メガネかけて真顔だったもんだから「キャー左京さんだかっこいいー」ってよりは「うわ、ぬっと現れるなおばけかと思ったびっくりした」って感覚。
出演者の印象
水江建太くん
初見:ヒプステ
客降りの際、前の方に颯爽と手を振りながらささーっと早歩きで目の前を通り過ぎて「さすが万里スマートだなぁ…でも正直もっとこっち向いてほしかった…」って思ったら、その後折り返して後方を向きながら来てくれた。ソツがすぎるうえになんて効率的なファンサ方法。水江さんと万里って底が見えないあたりがどこか似てる気がする。
中村太郎くん
初見:エーステ
十座は不器用なのでもちろん万里みたいに颯爽とは過ぎていかない。オタクのファンサに丁寧にひとつひとつ応えてて、十座のいいとこ出てた。
赤澤遼太郎くん
初見:あそびば?
最初2.5界隈に赤澤が2人(遼太郎くんと燈くん)いるの知らなくて、「え?」って困惑してた。志音くんが歌上手いことは知っていたんだけど、遼太郎くんもかなり上手でびっくりした。音が当たる。声質的にも聞き取りやすい。
稲垣成弥くん
初見:エーステ or しにつか
さすがにでかい。十座とすれ違った時目の前に広がってる世界が大きかった。えこれ私が小さいだけ?(いいえ彼らがでかいだけ) 2幕劇中劇の時、チャンプ役なのでちょくちょく脱ぐんだけど、バキバキ。ちゃんとシックスパックだし背中も綺麗に筋肉が露出している(昨日も公演後ジム行ってたもんね)。背中も肩幅でかいし腕の筋はたくさんあるし力こぶもすごくて恋。というか秋組の身長バグ。アンサンブルの人と並ぶと秋組の中だと小さめな人でも大きいから!2幕の劇中劇わりと高さあるところからみんなひょいひょいジャンプしてたけどさ、常人じゃそこから飛べませんから。
藤田玲さん
初見:エーステ、じゅじゅステ
渋い。
吉高志音くん
初見:エーステ
去年の秋単後、どの秋組メンツの配信見ても「志音が歌上手くて焦った」という話を耳にしたり、実際YouTubeのゲネ動画でその上手さも知っていたけど、いざ初めて生で聞いてみるとさすがすぎた。もとの声が高くて綺麗だし、音も当たるしビブラートも綺麗だし、声がひるがえるところも綺麗だし、まだ世に見つかっていないのがもったいない。早くグランドミュージカルに出演してほしい。個人的には志音くんと高橋怜也くんが次世代のミュージカル界隈を担うと思っている。
客降りでは、オタクからハートを求められてうって苦い顔しながらも、俯いて指ハート返してくれた。衣装的に臣と莇がジャケットボタンを閉めてて。臣くんは身長も肩幅もあるから普通にでかく見えるんだけど(実際でかいし)、莇は華奢だし志音くんもとが細いからしめるとさらに細く見えた(反対に遼太郎くんは小さいけど肩幅あるのでそんな華奢には見えない)。
野口準くん
初見:エーステ、タンブリング2020
椋のおどおどさと優しさを表現するのが上手すぎた。
新正俊くん
初見:エーステ
主人公タイプ。ながつが主演をやる予定だったDEAR BOYSを今年紡いでくれた。2人とも見た目は正反対だけど、共通して主人公タイプというか
田内季宇さん
初見:エーステ
テニミュにも出ててびっくりした
鯨井康介さん
初見:エーステ
ペダステのくじらさん!来年の公演こそは行きたいなーって思ってる。てかペダステのペダル発売するのびっくりなのだが。
田口凉くん
初見:エーステ