舞台「桃源暗鬼」
観劇日 2024年2月23日(金)
@天王洲 銀河劇場
(予定公演時間 2時間20分)
1幕 18:00〜18:51
休憩 20分
2幕・カテコ 19:11〜20:22
本編
1幕
父親・剛志が桃太郎に殺され、四季は彼らに復讐を決めるところから幕が上がる。目が覚めるとむだセンに縛られていて勝手にテストを受けさせられていた。何が何だかわからない四季だったが、むだセンの確かな実力を認め、強くなるために恥を承知したうえで彼に弟子入りすることを請う。最初は拒否したむだセンも、彼が暴走しつつ血蝕解放する姿を見て、彼の羅刹学園入学を認める。
羅刹学園の説明会。
喧嘩っぱやくてヤンキーだった四季は、屏風ヶ浦帆稀にごめんなさいと声をかけられ「女の子なんて久しぶり…俺が守らないと!」と正義感を持つ。一方で、くしゃみした四季にティッシュをくれと言われても一向に無視して応じない皇后崎。「無視するなよ」と四季と皇后崎の間で言い合いが始まったと思えば、「喧嘩なら俺も混ぜてくれよ」と首を鳴らしながら後ろの席からやって来た矢颪。能天気に、「童貞が云々〜なんなら今すぐ卒業したいな!」と屏風ヶ浦帆稀に熱血なラブコールを送る遊摺部。
このシーンで多分日替わりネタあり(全然気づけなかったけど)。
この喧嘩を仲裁しに来たむだセン。こいつらには説明会より実践の方が合うな、ということで鬼ごっこを実施する。3チームに分かれてボールを取りながらむだセンに捕まらなければ勝ちというルール。
矢颪「うるせぇるめがね」
遊摺部「これメガネじゃないんですけどー!」←メガネを鼻まで下ろして煽る
「ボールねぇ!時間もねぇ!でもこんな所で終われねぇ!!」
四季・皇后崎とむだセンが戦っているシーンにて、皇后崎が鬼の血を操って血蝕解放しているのに対し一向にうまくいかない四季。
「無知なことがこんな悔しいなんて初めて知った」
実践の中で血蝕解放をする際に自分が好きなものをイメージすればいいんだという考えに辿り着き、幼少期の回想シーンに入る。剛志に反抗的な態度をとって「血が繋がってないことが救いだわ」などと吐いていたが、急に彼らの家に桃太郎らが押し寄せる。そこで初めて、自分が鬼の血を継いでいると聞かされた四季。よくわからないまま剛志は殺されてしまった。
2幕
鬼ごっこ中、協力してむだセンを捕まえた四季と皇后崎、自分が不利になるとは考えもせず皇后崎に「玉を持ってゴールしろ!」と言う四季、ためらうもゴールに走った皇后崎。その後むだセンの発言で自分がゴールできないことに気が付くのだが(「あーっ!!!)、すると皇后崎が現れる。「勘違いするなよ。仮を作るのが嫌なだけだ」と言ってさっきもらったボールを四季に返した。
遊摺部「個人的には、屏風ヶ浦帆稀さんに帰って来てほしいな!」
しかし、鬼ごっこの途中で事態が急変。京都の方で鬼が桃太郎にやられていることを知り急遽むだセンと生徒たちは向かうことに。実践に出られると喜ぶ四季たちだったが、危険ゆえに彼らが任されたのは後方部隊。そこでは花魁坂京夜の活躍ぶりを見て、前衛だけではなく陰で支える存在の意味を知る一同。
ただ、気付いたら彼らは実践の場にいた。桃草蓬に対峙する皇后崎と矢颪。
矢颪「今日の怒りは何を生む」「槍か。悪くねぇな」
遊摺部は相変わらず屏風ヶ浦にメロメロ。むだセンが戦場に赴く際彼女に手当てしてもらったことを知って、急に「あいてて…俺もさっき桃太郎と戦ったから…手当が必要だなぁぁ〜」
ここでアドリブ。立っていた屏風ヶ浦に腕で輪を作って彼女に通す遊摺部(会場悲変態(ただの変態)。
むだセン「無駄話に長尺を使うな」
むだセンに首ねっこを持って移動させられる遊摺部。
最初は弱気で漣(さざなみ)に守られてばかりいるロクロ。漣も頼られて嬉しそうだが、鬼の力も確かで彼女はやられてしまった。その姿を見て「このままでいいのか。彼女(初恋の女の子、鬼に殺されてしまった)にこんな弱い姿を見せられるのか」と自分を奮い立たせ、かっこよくいられるよう血蝕解放をして舞を踊る。解放した後、ロクロ漣をお姫様抱っこして上手にはける。
地震を起こして清水寺にいる人達を避難させようというむだセンの案に、最初は制御できないのが怖いと恐れていた屏風ヶ浦。しかし、彼女のために身体を張って血蝕解放した四季のことなど色々考え自分も血蝕解放することを決意。
まず屏風ヶ浦がお姉ちゃんを召喚して地震を起こす。遊摺部が自分の能力で中に人がいなくなったことを確認し(むだセン「よくやった」)、作戦は成功した。力尽きたのかしゃがんでいたむだセンに倒れ込む屏風ヶ浦。すると先生は彼女をお姫様抱っこする。「え、え、、」とショックを受ける遊摺部。すると、むだセンが彼女を抱っこしたまま遊摺部に渡す(彼女を下ろさず男性陣2人が立った状態で受け渡す)。戸惑いながらも彼女をお姫様抱っこで抱え上手にはける遊摺部。
四季は桃宮唾切と対峙するも、底力を見せて彼を倒した。あっけなく殺されてしまう唾切。
目を覚ますと四季は布団の中にいた。
四季「あいつ(剛志を殺した桃太郎)には出会えなかったか…」
遊摺部「ま、生きてて良かったじゃん」
矢颪「(四季に)今回は譲ってあげただけだからな」
寮が相部屋制だということをむだセンに告げられ
漣「じゃあ私こいつと!(とロクロの手を組む)」
げっそりしてるロクロ。
矢颪「男と女が同部屋!?そういうのは二十歳(はたち)超えてからだろ!」
遊摺部「そういう固いこと言うなよ!」
むだセン「男女は別れてもらう」
「男子は奇数だけど…」
むだセン「余ったやつは俺と同室だ」
四季「それはマジ勘弁!!!」
ロクロ「遊摺部さん、良かったら僕と一緒に同室にならない?漣さん怖くて…」
遊摺部「あぁん!?リア充が非リアにイチャイチャ話語るのか?云々…」
最後は京都から東京へ船で帰るシーン。芽衣ちゃんとお別れする時に、矢颪が「いけよ」とひょいと首で示ると、同じように動作を真似し四季に首と目で訴える遊摺部。四季が芽衣ちゃんに別れの挨拶をしている間、一向は船の上からその様子を見ていた。うんうん頷き感動しているむだセンと遊摺部。皇后崎は四季や芽衣ちゃんの方ではなく正面斜め下を向いていた。一人座って四季たちを見守る矢颪。いつものようにガンを飛ばしている訳ではなくどこか優しい目をしていた。
カーテンコール
出てくる順番(覚えてる方だけ)
田口涼くん、岩本圭子ちゃん
↓
廣野凌大くん、高橋怜也くん、草地稜之くん(新旧テニミュ)
↓
北村諒くん
↓
立花裕大くん : ローラーですいすい登場(華麗すぎる)
↓
阿部顕嵐くん : 唯一階段中央から登場。BGMにあわせて下手上手一同みんながパッと中央側の手を挙げ顕嵐に注目させる
↓
下手に鬼、上手に桃太郎陣営が並び、顕嵐ちゃんの「ありがとうございました」の声に復唱してお辞儀
ダブルカテコ
・立花くんのローラーにりょやりょのがひっついて3人で出てくる。大きく手を振る稜之くん
・綿谷優奈さんと山﨑紫生さんに挟まれる宗史くん、サイズ感バグ
・はける際マスクを外す怜也くん
・首をさすさすしながらはける稜之くん
・怜也くんも稜之くんも笑ってた
演出
・開演前は「桃源暗鬼」のロゴの隣に一人一人キャラクターが映し出されていて、頻繁にそのキャラは変化する
・18時になると手前のプロジェクションに銃で血がたくさん打たれて、開幕
・血蝕解放など非現実的な技はマッピングを使って上手く演出。アクションや技系が多いので、にっちーが盛り上がってたのもわかる
・歌はなし。怜也くんに歌わせないの勿体無い気もするけど、歌の上手さを理由に他の経験が積めないのもなんだから、それはそれで彼にとって良い経験になったのかも
観劇動機
・顕嵐ちゃん主演
・キャスティング
顕嵐ちゃんが主演をはると決めた時から行こうとは意気込んでいたけど、まさか他のキャストがこんな神メンツだとは誰が予想できただろう。7ORDERとテニミュのオタクをしてる主にとって、顕嵐ちゃんと怜也稜之宗史くんたちと共演するのはあつすぎた。しかも怜也くん稜之くんはクレジットもかなり前の方。めちゃくちゃいい役どころじゃん。立花くんや廣野くんもいるし、2.5界隈の逸材が揃いすぎてる。ということで、春休みや旅行の合間を縫って劇場に赴いた。1幕冒頭の自己紹介で、下手が鬼、上手が桃太郎機関で出て来た際「うぉーーー推しがめっちゃ集ってる…!」って感動した。
感想
物語も演出も面白かった。予習なしで挑んだけど全然ついていける(第1弾っていうのもあるが)。「童話の最後を綺麗にしめようか」みたいな唾切のセリフがあって、ちょくちょく散りばめられた言葉がとても刺さった。脚本も綺麗。観劇後マンガ読みたくなったもん。こうやって原作と舞台の行き来が活性化することは両者にメリットがあるので、2.5次元って戦略的な畑だなって思う。
四季と剛志のお別れのシーンでは泣きそうになった。このシーンの前まで四季は「親父の仇が云々〜」ってかなり言ってたんだけど、回想シーンを通して彼らの過去に思いを馳せ、そういう思いがあったのか納得…ってなった。
鬼は心を持つことも許されないのか芽衣の両親が亡くなって第三者の四季が泣いているのは芽衣の気持ちがわかるから、なおば心があるからなのである。それがわからないならお前の方が鬼だよ、と唾切に吐く四季かっこいい。
強いて言うなら、50分で1幕終わるの早いね(笑)2時間ちょっとの公演時間なら休憩なしで全然いける(テニミュやディスグーニーの公演時間に慣れているというのもある)。これは第二弾あるな。キャスト最高だし続編お願いします。第一弾できたむー死ぬの!?とは思ったけど。たぐっちゃん生き返って良かった。
出演者の印象
阿部顕嵐くん
久しぶりに彼が0番に立っているところを見た。4年前FFBEで主演を張るはずだったのにコロナで中止になって(ネルケが手がける作品だとFFBEが一番最初にコロナのダメージを受けたらしい)、こうして数年越しに0番でしかも史也さんの演出のもと戻ってこられたのは本当に嬉しい。
少なくとも6つには割れてた腹筋。最近よくジムに通ってたもんね。惜しみなく出してくれてありがとう。芽衣ちゃんに喋りかける時はしゃがんだり目線合わせたらするの良いお兄さんすぎた。前世時代そうやってたくさん先輩の背中見てきたもんな。涙が止まらんよ。心配なのは、喉のみ。がなりすぎてるけど大丈夫かな…もともと喉は強いしこういう役多いからある程度慣れてはいると思うけど、潰さないようにね…。
立花裕大くん
初見:刀ミュ…?
声が低くて渋くてかっこいい。顔が強い。骨格(特に肩周り)大優勝。
高橋怜也くん
初見:さよならハイスクール or エーステ
ナチュラルにさらっと言える怜也くんのセリフ回し好き。聞いてて気持ち良い。思ってたより顕嵐ちゃんとの絡みがあって嬉しかった。羅刹学園のメインキャラツートップ兼SNSの更新率低いツートップ。顕嵐怜也立花で紐で巻かれるところ私得すぎる。稜之くんとの絡みもあって良かったね。一緒に戦ってた。ちゃんとセリフのキャッチボールしてるりょやりょの。ちょうど一年前もテニミュやってたし、なにかとご縁があるのかな。氷帝メンツだと稜之くんはいおりやふうたとの方が親交あるけど、跡部様と忍足このあっさりした関係結構好きなんだよな。
テニミュといえば、関立公演と桃源暗鬼がちょうど公演期間被ってて、りょやはTOとして健登くんの最後見届けたかったんじゃないかなーって。立川の方は来てたけど(3rd立海メンツと記念撮影してね)、スケジュール的に凱旋は難しそうかな…。桃源暗鬼は4thのテニミュ俳優(りょやりょのそうし)沢山出てるから、現役の子たちは見たかったんじゃないかなーって思うし、でも青11の卒業公演だから自分たちの公演もしっかりやらなきゃだから見れないよなーってジレンマ。このお仕事って大変だね…。4thを知ってしまった今、主は「4th関氷に出ていたあの彼ら」としてりょうやくんやりょうのくんを認知している。今までも、多分これからも。その印象が強すぎて、テニミュでしかない。
草地稜之くん
サイコ感あって良き。目ガンきまりでずっと首回してる。忙しいのに翌日も昼公演あるのに、公演期間中も頻繁にスペースしてくれてありがとう。「注目してほしい」ってずっと言ってるから思わず目いっちゃうよね。戦略家すぎる。プロ。苦戦したと言っていた槍も良かったよ。くるくる回してた。スペースでよく話してる居残り相手って誰だろう…相手ってことはアンサンブルの方かな…。廣野くんのこと凌大呼びで最初はびっくりしたけど、同い年だし絡むシーンも多かったからその仲になるのもわかるわ。
東京楽あたりで大噛みしたレポを見たんだけど、その際廣野くんの「言いたいことあんなら言えよ!」ってフォローのもと言い直せたのも良かったし、上手く言えなくて「…こんなことが言いたいんじゃねぇ」って舌打ちしながら苛立ってたのも矢颪で良かった。舞台はなまものだからハプニングなんて誰にでもあるしいつでも起こりうる。大切なのはそれをどう乗り切るか。ましてや2.5次元ならキャラを背負っているのでそれを考慮しなければならない。そういった意味で稜之くんはフォローが上手だったし声質的にも.5は絶対向いてると思うんだよなぁ。可愛い顔して声低いのギャップすぎる。
廣野凌大くん
初見:タンブリング2021
なにかと頭脳派な役が多い。アドリブ担当。ワードセンスも即興力もあるから安心感半端ない。
灰塚宗史くん
初見:テニミュ4th
血蝕解放する時お腹を出してるんだけど、こちらは割れてなかった(だからといって太ってるわけではないよむしろ痩せ型かと)。ロクロくんモブキャラかなって思ってたんだけど、見せ場あって良かったね。少しの時間彼しか舞台上にいない時あったしすごいじゃん。宗史くんの声は鼻にかかる感じで聞き取りやすい。癖になる声。ずっと胃が痛くて「もう死ぬのかな」ってめそめそしてるの可愛い。
山﨑紫生さん
初見:桃ステ
そうしのこと背中ベタベタ触ってて羨ましい
綿谷優奈さん
初見:桃ステ
同い年でびっくりした。可愛い。
田口涼くん
初見:エーステ
支配人のイメージしかないから新鮮りチャラかった。
北村諒くん
初見:雅成の友達
ブーツ可愛い。2幕で四季と戦ってる時、座ってた檜色のベンチ振り回しながら動いてて「男…」ったなった。細いのに力あるな。
岩本圭子ちゃん
初見:桃ステ
叫ぶところとかも良かったし2幕の回想シシーンも良かった。