ここなっつぴぃす

紡いだ夢の先へ

CALLが歴史を刻む

 

2022年8月6日、7ORDERのオタクに衝撃的な事件が2つ起きた。

 

第一に、セクゾのMCにて「7ORDER」発言。

この数か月で急激に各グループのライブにて彼らの話をオブラートにすることが増えた。3年の月日は時効というべきなのだろうか。オタクの側としてはあの出来事を忘れることはないが、向こうの世界では何もなかったかのように時は進んでいた。というより、最近はJr.のオタク層も入れ替わってLove-tuneの存在さえ知らない人もいる。決して、彼らを知っておけなどという強制的な思考を押し付けることはしないが、このまま当時のことを知らない人ばかりになってしまえば、あの出来事が抹消されてしまう。二度と起きてはいけない。歴史が繰り返されるものであるとするならば、この過ちはそれぞれオタクが胸に留めておいても良いのではないだろうか。

 

彼らには大切な仲間がたくさんいた。時効を迎え(ということにしておく)、たくさんの思い出あるメンバーが彼らの話を発信してくれる。王道的に言えばきょもみゅなのだろうが(美勇人くんはインスタ、きょもは雑誌で常日頃匂わせ中。美勇人曰はく、きょもは「真っ白な親友」)、個人的にはちゃかが顕嵐の話をするのとか、樹がモロの話をするのが大好物。近々で言うと、美勇人くんはアメリカにいるトラジャのメンバーから連絡来たらしい。

 

そして今日の夜公演にて、こんなやり取りがあったそうだ。

 

 

ミスノはSnow Manがデビューしたのでギリセーのラインなんだろうけど、記憶の限り7ORDERというグループ名が出たのはこの4年間で初めてだと思う。ふまパラを始めとしてたくさん交流あったからね。風磨くんと安井くんはめちゃくちゃ仲良かったし。

 

ただ、気になったのは風磨の最後の発言。ジャニーズ本人達がご察知の通り、7ORDERは事務所の反乱粒子として完全にテレビ界からタブー視されている。そんな彼らを初期段階で起用してくれたTOKYO MXさんには感謝してもしきれないが、本来なら活動規模的にはMステに出られそうにも関わらず、ファンの声が届いたことは未だない。特にひどかったのは、地上波のAぇの番組でBGMとして『ONE』と『タイムトラベラー』が使用された時のこと。オタクが「使われてるよ!!!」と盛り上がったのも束の間、TVerではすぐにBGMが切り替えられていた......どうせ事務所の圧力なんだろうな。私達の前にはいつだって圧力と言う壁が立ちはだかる。どんなに彼らに実力があっても、周りがプッシュしてくれないと前に進めないって一番わかっているのは事務所じゃないか。

 

しかし、状況が恒久的かと言えば少しずつ変わってきている。理由はわからないが、地上波のゴールデンの番組で様様がBGMに使われることがちょくちょくあったり、さらに今月はテレ朝で新曲を起用してもらえることになった。DisGOOnieの繋がりかな、、とりあえず嬉しい。

 

 

話は長くなりましたが、本題は第二の侍がCALLをセトリに入れた件について。

 

彼らを象徴する赤黒の衣装や河合くんが作ってくれたマスピの衣装は侍、湾岸の青ピンク衣装やThis is Love Songの衣装(もとはダイスキデス)は美など、彼らの衣装が降りることはこれまでにもあった。クリスカのもどこかのグループに降りてたな...。ところが、オリ曲が降りるというのは初めてだ。そもそも解散したJr.グループの曲が降りるのは稀で、Ya-Ya-yah世界がひとつになるまでくらいしかないかも。

 

CALLは彼らの代名詞だ。彼ら以外身にまとえないようなどキツイピンクの衣装と共に披露されることが多かった初めてのオリ曲。確かドリボでもらったのかな。王道的な曲ではないけど、らぶらしさが詰まった曲。特に「Oh my god!」の安井くんと、オチサビ前でドラムの萩ちゃんの周りにみんなが集まるのは恒例。少クラで、舞台で、先輩のバックで、彼らは大海原に出てこの曲と成長してきた。最後の祭りの一番最初とアンコもこれ。思い出がいっぱい詰まった大切な曲だった。

 

それを侍が歌い継ぐ。言葉を選ばないと諸々大変なのでここではこう記載しておくが、オタクの心境としてはとても複雑だ。彼らが少クラに出なくなってすぐバンド形態で出るようになって、衣装もカバーしてた曲も被ることが多くて、なんだか思い出を塗り替えられているような感じがした。

 

何もなかったかのように消えてしまうのであれば、せめてこの曲だけでも残しておきたい気持ちはある一方、やはり彼らが歌っている姿を想像すると胸が苦しくなる。結局何をしたところで「またか」と思うのだろうから、紡いでくれてありがとうと感謝しておくべきなのだろうか。

 

嶺亜はブログでこのように言っていたらしい。

 

「やりたい楽曲が別れることの多い俺らが満場一致でずっとやりたかった凄くかっこいい曲」

「本家がかっこよくてハードルは高いけど 自分たちが大好きな曲を楽しんで披露してる姿をファンに見せたい」

 

彼らの活動をずっと見てきた侍なのだ。彼らの辿ってきた歴史も知っているからこそ、歌い継いでいきたいという気持ちがあったのかもしれない。「本家」とオブラートに包んではいるが、彼らをリスペクトしてくれ、ここで述べられている「ファン」はもしかしたら侍のオタクだけではないのかもしれない。

 

あの出来事以来事務所に不信感しか覚えていないので何を信じれば良いのかわからないが、侍が自身にできることを全うしてくれ、彼らの歴史を、名を刻んでくれるのであれば、ジャニーズの未来は明るいのだろうか。

 

映画「漆黒天-終の語り-」

 

ムビステ第3弾「漆黒天」の映画を観てきた。

 

第1弾から今作まで見ればわかる通り、果たしてムビステは時代劇物のみを扱うのだろうか…。脚本・演出の末満さんもおっしゃっていたように、今作は映画で結末を語った後に、舞台でスピンオフをやるという流れらしい。個人的には、結末は最後に提示してくれた方が面白い…と思うところがあるのだが、その前日譚を後から知るというのも斬新で興味深い。

 

物語の内容を整理するとこうだ。

 

名無し
・別名「旭太郎(くたろう)」

・生まれて間もなく捨てられる(双子は忌み子と呼ばれるように縁起が悪いので、片方が捨てられる)。日陰を歩く者。

・九善坊冬至に拾ってもらうbut嫌いだったため最終的には彼を殺してしまう

・生まれてから一度も笑ったことがなかったため、最期冬至に「笑った顔が見たい」と言われた時にお面を被る

・それ以降、仲間たちと日陰党を結成し江戸の町で荒事をたくさん起こす

・その中で自分と瓜二つの双子の兄弟・陽之助と出会い、彼の全ての行動・所作を観察し真似

・羨ましさのあまり、妻子を殺す。殺害後お面を落とす。

・自分が生きてちゃいけないと気付き、崖から自殺→記憶失くす

・陽之助の親友・蔵近を記憶を失っていた時に殺す

・江戸で喜多と宗吉に拾ってもらう

・喜多から「名無し」という名前をもらう

・喜多たちといる中で少しずつ記憶が蘇ってくるbut喜多達には思い出せない振りを多々していた

・最後まで「自分は陽之助」だと主張する

・色んな怨念に取り憑かれてる

・喜多を殺す

 

陽之助

・旭太郎の双子の兄弟。旭太郎とは反対で陽の道を歩いてきた。

・妻は富士、子供が2人いる

・旭太郎が陽之助の妻子を殺害した時に落としたお面を彼が拾い、復讐をずっと計画していた

 

喜多

・陽之助の妻・富士の妹→藤を殺した旭太郎をずっと恨んでいた

・手癖が悪いと邑麻兄弟らに追われていたところを、たまたまそこにいた名無しに助けを求める

・その恩に、彼の記憶を取り戻す手助けをすることに

・しかし、助けを求めた時から既に彼が富士を殺した本人だということをわかっていた

・名無しを討伐軍のもとへ呼び出す際の囮とされ、最終的には名無しに殺されてしまう

 

邑麻兄弟

・喜多を助けた名無しに恨みがあると言って、名無しと喜多と行動を共にしているが、そこに恨みがあるというよりは蔵近を始めとする殺害行動一連に対し恨みを持っていた

・名無しの様子を伺っていたが、思っていたより記憶を失っており、「事態は深刻だ」と討伐軍に報告

・名無しに殺される

 

蔵近

・陽之助の幼少期からの親友

・冒頭のシーンで名無しに殺される

・名無しに「なぜ俺は色んな人に追いかけれるのか」と聞かれ、ちょっとした情報を与える

 

士道

・蔵近殺害時や、陽之助の家に入って妻子を殺された記憶を思い出あう時など、名無しをひたすら追い続ける

 

宗吉

・売れない脚本家。

・喜多の無理矢理な説得により、名無しを住まわす

・他の人と同様、宗吉も名無しの正体をわかっていたが、それが名無し本人にバレないように知らない振りをしていた。ラストシーンではその日々を「苦痛で仕方なかった」と言っている

・喜多を殺した大義名分で、ケロッとした顔で討伐軍から帰ってきた名無しを殺そうとするが、むしろ名無しに傷つけられるのみだった。名無しは住まわせてくれた恩より、彼を殺しはしなかった(数少ない最後まで生き残った人物)

 

 

舞台の公演時間よりも圧倒的に短い1時間半の中に様々な情報が入り組んでいたうえ、時系列が前後するため、物語を理解することに困難だった箇所が多々あった。現在の話をしている中で旭太郎の幼少期の話がちょくちょく入ってくる。また、特に中盤は名無しが2人出てき始めるし、名無しの味方をしているように思えた邑麻兄弟が急に討伐軍の方に登場したりするのだ。え…もしかして邑麻兄弟も2人いる…?とか考えてしまった。最後の闘いでは陽之助と瓜二つの格好をして宗吉の屋敷から現れる。2人が一騎討ちすることによって、討伐軍さえ本物の陽之助を見分けることが不可能となり、「2人とも殺してしまえ」の命令のもと、2人を殺そうとするが名無し・陽之助の強さは群を抜いているのである、邑麻兄弟を始めとするたくさんの命が犠牲となった。おでこの同じ位置に傷があるため、無論観ているこちら側も見分けることは無理だった。ただ、名無しの方が陽之助であることに執着していたように感じる。陽之助本人の方はわりと冷静なのだが、名無しは狂気的に自分が陽之助だと主張している。

 

名無しは何故陽之助の記憶を自分に重ね合わせたのだろうか。陽之助の妻子が殺された場面を思い出し、「そうだ…私の妻子は何者かに殺されたのだ…」と、あたかも名無しの妻子であるかのように思い出し、記憶に大きな誤解が生じてしまっている。


そして一番ラストのシーンで陽之助か名無かのどちらかが死ぬ。

宗吉「あんた誰だ……」
の言葉に、生き残った方がにやっとして何も言わずこの話は終わりを迎える。

 

最終的に生き残ったのどっち…⁉︎笑い方的には名無しかなと思ったけど、未満さんはツイッターでこんなことを言っているので、何がどうなっているのか本当にわからない。

 

気持ち悪いからこの答え教えて!!!というか、名無しが仮定した「旭太郎の人生」は正しいのか?というところから真実を知りたい。

 

殺陣も沢山あるし、ストーリーも面白いしこれは舞台が楽しみで仕方ない。そういえば回想シーンでは凌くんと祥平くんが殺陣してたな。この前の薄ミュ以来の共演?祥平くん良かったねぇ☺️13日マチネのアフトの方でも2人が一緒にやる回あるし楽しみ(この日入るもう一人が長妻さんなんだけど大丈夫かしら……)。

 

凌くん祥平くんに限らず、今回のキャストは世間所謂「エモい」と呼ばれる方達の共演が多い。荒木さんと裕樹さんのアフトもあるし。個人的に楽しみなアフトといえば、14日の松田長妻梅津小澤回。ながつが大好きな梅ちゃんと出ます!!!(大声)舞台挨拶とかで2人が並ぶこと結構多かったんだけど、あまり絡んでるところを見たことがない。予測不可能な長妻さんの言動に果たして梅ちゃんはついていけるのだろうか……いや梅ちゃんも予測不可能だな……あれこの2人大丈夫か………?

凌くんながつが女性陣2人と送る10日も、大悟くんが先輩達に囲まれる13日も、唐橋さんをゲストに迎える17日も(祥平くんと一緒なのでカオスになる予感しかしない)色々楽しみ。

 

ミュージカル「シデレウス 」観劇記録

 

『シデレウス』ペルセウス公演を観劇してきました。

 

13:00 開演(予定時間110分)

14:43 本編終了

14:45 星の便りを伝える講座

15:05 終演

 

 

井澤さんにハマってインスタライブを拝見したところシデレウスの宣伝をしておりまして、そのツイッターに飛んでみるとですね、愉快な稽古動画が流れてきたわけです(メイキング厨)。

 

お金と時間に余裕があったら行きたいなぁでも今月現場多いしテストも近いからなぁなんて考えていたのですが、頻繁に夜中に行われる井澤さんのインライと公演直前のLINE LIVEを拝見しまして、劇場に行くことを決意しました。F6のライブを見て彼の生歌を聞いてみたいと思っていたのと、憑依して公演終わったら厄払い行くほどの彼のガリレオを観たい一心で当日券。実はこれが人生初めての当日券だったのですが、5列目下手を当てまして感動しました(視力0.1以下の私でも裸眼で見える)。ちなみに、配信という選択肢は少しも頭をよぎらず。劇場までそこまで遠くはないしその日は予定もなかったので、これは間違いなく生で観た方が良い作品だなと(ミュージカルだしね)。

 

 

最近観劇する際には、“その作品を通して自分は何を思ったか・学んだか”を大切にしているのですが、今回は「研究することの意義・諦めない精神」を感じ取りました。

私は現在受験生で、総合型推薦入試に向けて演劇に関することを研究しているのですが、誰もが気に留めないことに目を向けることを肯定してもらえたような気がしました。ガリレオケプラーも、命がけで神や聖書に背く地動説を唱えていた。

ケプラーが自分の研究に意味がなかったと思ったとき、彼は「あの時間は決して無駄ではなかったですよね…?なら良かった…」と言っていた。無駄であろうがなんだろうが、その経験は自分の自信に繋がり、糧となる。個人的に、ケプラーの前向きな考え方が好き。

 

https://pokos.hatenablog.com/entry/2019/06/24/203000

参考にさせていただいたこちらのブログ主さんには本当に感謝です。

『Sidereus Nuncius』…読んでみたい。

 

 

初めはガリレオに敬語、先生呼びだったケプラーが、

ガリレオ「ひとつ気になるところがある」

ケプラー「なんでも聞いてください先生!」

ガリレオ「私が聞きたいんだ」

ケプラー「……はい……先生!」

この会話をして対等な関係になる。

 

ガリレオ・ガリレイヨハネス・ケプラーという歴史上の偉大なる人物を通して、色んなメッセージが伝わってくる。

ガリレオの周知的な人生をどこまで追うのか見当がつかなかったのですが、結末で描かれていたのは第1回宗教裁判後、マリアが父親の研究を認めるところでした。

異端の存在ガリレオケプラーがいるだけだと普遍的な疑問を持ちにくくなりますが、そこに神を信仰する(当時の当たり前の考え方を持っていた)マリアがいることでリアリティが生まれていたように感じる。

「知らなくても日常生活に支障なんて起きない事実なんだから黙ってればいいものを、どうしてわざわざ主張するのですか」とマリアから聞いたときは、異端者の世界に入っていてその感覚をすっかり忘れていたのではっとした。確かに、絶対的だとされていた神や天動説に反することを、身を危険に晒してでも主張する必要性はない。それでも彼らが地動説を唱え続けたのは、彼らの研究や経験があったりしたからではないかなと思う。

 

望遠鏡の発明

4歳の頃に患った天然痘のせいで視力が悪かったケプラー。彼がかけていたメガネから、2人はレンズを多く重ねることで星を見ようとした。最初は不可能だと考えていたガリレオが先に発明したときの曲。

 

観劇を決める前から毎晩聞いていた曲だったのでめちゃくちゃテンション上がった。木星の周りを4つの星が回っていることなどが説明されている。これらの星には協力者の子孫の名前を付けてあげようと、出版を協力してもらうときに交渉していたが結局はどうなったんだろう?イオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト

この研究成果をまとめたのがシデレウスヌンティウスなわけである。

 

Sidereus Nuncius (usually Sidereal Messenger, also Starry Messenger or Sidereal Message) is a short astronomicaltreatise (or pamphlet) published in New Latin by Galileo Galilei on March 13, 1610. It was the first published scientific work based on observations made through a telescope, and it contains the results of Galileo's early observations of the imperfect and mountainous Moon, the hundreds of stars that were unable to be seen in either the Milky Way or certain constellations with the naked eye, and the Medicean Stars (later Galilean moons) that appeared to be circling Jupiter.

The Latin word nuncius was typically used during this time period to denote messenger; however, it was also (though less frequently) rendered as message. Though the title Sidereus Nuncius is usually translated into English as Sidereal Messenger, many of Galileo's early drafts of the book and later related writings indicate that the intended purpose of the book was "simply to report the news about recent developments in astronomy, not to pass himself off solemnly as an ambassador from heaven."Therefore, the correct English translation of the title is Sidereal Message (or often, Starry Message).

https://en.m.wikipedia.org/wiki/Sidereus_Nuncius

 

要するに、

・シデレウス・ヌンティウスは別名『Sidereal Messenger』(Sidereal:星の、Messenger:便り)(=『星界の報告』:こちらの方が日本では浸透している)と呼ばれており、これが“ガリレオ先生とケプラー先生の「星の便りを伝える講座」”17世紀の天文学について語られるアフタートーク)の由来になったのではないだろうか。

・1610年出版

・観察に基づいた一番最初の科学的な研究。ガリレオの不完全な初期的な発見が記されている。 ex.月、数々の星、木星

・新ラテン語で書かれている

 

この作品の題名である「シデレウス」はシデレウス・ヌンティウスに由来しており、ガリレオケプラーの初期の頃の研究を重点的に描いていたのでこの本から名前を取ったのかな。

 

ケプラーガリレオの関係性

HPにもあるように、作家の想像力を加えて構成された作品なので、どこまでが史実に基づいているのかはわからない。しかし、この作品を通して思った彼らは、普通の人は考えつかない視点を持っており、互いの力を借りて新しい発見をしたいようだった。最初はケプラーを煙たがっていたガリレオだったが、次第に彼の主張が正しいのかもしれないと当時の概念を疑い始める。

 

シデレウスヌンティウスを出版してもらう際。ガリレオケプラーが共同で研究した成果なのに、執筆者は1人が良いと言われ、自分はケプラーの法則を示した本に名が刻まれているから良い、とケプラーはその名誉をガリレオに譲る。微笑みながら悲しそうな目をして。……切ない。もとはケプラーの手紙から始まったこの研究が、彼の名前では残らないだなんて。
そんな立場だからこそ、惑星の名前を教皇(出版手伝ってくれる人)の子供たちにちなもうという提案をしたときは、「悔しくないんですか!?」と怒っていた。

 

ガリレオの身が危険にさらされたことでイタリアに直接会いに来たケプラー。そこで、彼が自分の手紙や彼が出版した本をずっと持っていたことを知る。

ケプラー「彼らしいですね……」

 

ガリレオが第1回宗教裁判にかけられて彼が仕方なく自分の非を認めた際、その心を支えた言葉は、

 

ケプラー「生きてこそ真実を伝えられます!生きてこそ星たちの便りを伝えられるんですよ‼︎」

 

ガリレオが「あそこに我々が見たものがある。そのままあるんだよ!どうしてこれを嘘だと言える⁉︎どうしてこれを置いていける⁉︎」と叫んだ時の言葉だ。彼の前向きで決して諦めない心持ちは幾度となくガリレオを支えたことだろう。実際に、ケプラーが頻繁に言っていた、「できるよな…もちろん!」とある種自己暗示をかける言葉はいつの間にかガリレオも口にしていた。自分を信じて進んでいるのがわかる。

 

ガリレオ「私が見たものは全て事実です!!!私が全て証明できます!」

彼は自分の姿勢を貫き続けた。

 

ガリレオとマリア

独身であったガリレオの精神的支えであったのが長女ヴィルジニア(マリア)。彼女が最後にガリレオの説を信じたことで、彼は報われたのかな。少なくともマリアには信じてもらえて意味があった、と。

 

宗教裁判でガリレオの説を信じるマリアの発言を聞いていた際のガリレオが、頭を支えながら笑っていた。

 

一番最後のシーンではガリレオがマリアの肩を持つ。マリアも心を許していて、互いを信じ合う親子の絆を感じた(そして身長差)。

 

 

演出

最初の、ガリレオケプラーが文通をしているシーン。彼らはイタリアとドイツ、それぞれ違う国にいるので直接は会わず手紙でやり取りをしている(=手紙が届くのには多少の時差が生じる)のですが、それを同じ板の上で上手と下手に分けることで時間軸を統一しているのが演劇らしいなぁと思った。テンポ感が良いので楽しい。

開演15分前からスモークが出ていたのですが、このスモークが証明を合わさるとなんて儚いんだろう。赤の照明を照らせば炎(火あぶり)になるし面白い。

 

上手がガリレオ下手がケプラーの配置だったけど、移動が多かったのでわりとガリレオも下手に来てた。

 

舞台セットは八百屋仕様。傾斜がしっかりついているので、机の上に立った時のガリレオの迫力はすごかった。

 

自由劇場

演劇だけじゃなく劇場の観察も大好きなのですが、初めての自由劇場本当に楽しかった。

特徴としては、

・キャパは小さめ

・古いトイレ

・赤いカーペット

・低い椅子(明治座感)

・シャンデリアの存在感

・名前の看板

・落ち着いてる

 

ザ劇場って感じの劇場。こけら落としは2003年らしいので意外にもまだ中堅層。

 

 

 

 

そして何といっても曲が良い(観劇を決めた理由のひとつ)。

 

ガリレオの論文はイタリア語で皆が読めてしまうからダメみたいなことが言われてて(ラテン語だったらOK)、そういえばこういう話数日前に現代文の問題で解いたなぁと思い出しました。

 

この日はペルセウスの千秋楽が17時から控えていたので…太陽くんも同じ空間にいたのかなと考えると一石二鳥。

 

今回の座席が配信用カメラ(4列目最上手・下手)の真後ろだったので、配信画面もちょくちょく見ていたのですが、画面の切り替え(そのカメラの映像が使われている時は赤いランプが光る)が非常に面白かった。同じ演技を観ていても、上手と下手では見える表情や行為が全然違うわけで、スイッチングでは養生がよく見える方の映像を使ったり、また2人以上を映すときは斜めからの角度だとよく見えていいなぁと色々学んだ。カメラワーク楽しそう。

 

そして演劇のわりにはアドリブが少ないイメージだった。井澤さんがガリレオコール求めてたのが一番記憶に残ってる。

 

 

~出演者の印象~

 

・井澤さん

初見:F6

F6のFantaStic X-tasyを聞いてですね、「彼の歌い方好きだな…生歌聞いてみたいな…」と思っていたら、今度の彼の出演作品がミュージカルだと知る。行かないわけがない。ガリレオ完全に憑依してましたね。私はあの2時間、「井澤さんと広大くん」ではなく、確かに「ガリレオケプラー」を観ていた。花凛ちゃんとのサイズ感。机に立ってるシーンがガリレオの強い意思を感じてめちゃくちゃかっこよかったし、倒れてるシーンを目の当たりにして迫力がすごかった。黒ジャケットを羽織る姿は勇ましいし、白シャツも似合ってた(背中の大きさから感じる男性感)。

 

・広大くん

初見:シデレウス

初めて見た井澤さんのインライで広大くんの歌をめちゃくちゃ褒めていてどんなものなんだろう?と思って生で聞いてみたら彼も本当にうまかった。キー高め?高音が綺麗。声が優しい。本編後の講座の井澤さんとのキャッチボールが高すぎた。のと、関西弁でびっくりした。てっきり最初ふざけてるのかななんて思っていたのですが(失礼)、大阪出身だった。ギャップ。

 

・花凛ちゃん

初見:October Sky

半年前のオクスカのときはアフトも何もなかったので彼女がどんな子なのかよくわかってなかったけど、星の便りを伝える講座(という名のフリータイム)で井澤さんや広大くんより爆弾なのでは…と感じる。2人が色々ガヤを入れてたけど、その様子を見て和気あいあいとして素敵なチームだなぁと思いました。皆さんが言うように本当に不思議ちゃんだった。声高い。コメントが思い浮かんでないとき、先に他の人に回すの可愛い。

そういえば花凛ちゃんのファン(男性陣)も結構いたのですが、井澤さんのワンピースとかの話に賛同してる方と、後ろでずっと手を叩いてる方がいてくれたおかげで、井澤さんからのファンサを大量に享受致しました。何回か目合ったように感じる…(オタクあるある:錯覚を頻繁に引き起こす)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ACTORS LEAGUE 2022 情報解禁

 

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前日に麻璃央くんとわだっくまさんが盛大に匂わせをしてくれて臨んだ6月20日正午12時。

 

12時を過ぎた頃、こっそりiPadで #アクターズリーグ で検索。その時に一番最初に出てきたのが、岩瀬恒輝くんの出演しますツイート。まぁ彼は去年のMVPだし今年も呼ばれるかなーなんて思ってたけど……まさか顕嵐も呼ばれるとは!!!ゲームで出たからもうダメかと思ってた…😭嬉しすぎる………!去年は全くわからなかった舞台俳優さんたちも今年はほとんど知ってる…(去年とメンツ変わらないこともあるけど)!2.5にハマったときに多くの方が「アクターズリーグで見たな…」って方が多かったので、アクリは大切な思い出。

 

去年のメンバーで今年参加しないのは、まーしーと来夢くんと涼星くん。

今年新たに参加するメンバーは晴ちゃん、としくん、永田くん、翔さん、勇之介くん。

 

2月のりんたこで、「がっかりさせたくないから言っておくけど、今年はアクターズリーグ出ない…スケジュールの都合で」って言ってたからまーしーが参加しないことは予め知ってたけど、ほとんどメンツ変わらないからより悲しくなった。少年みたいな目でボールを追いかけるまーしー見たかったな…。まっきーがゲゲステなのも、まーしーがじゅじゅステなのもわかるんだけどね…でもじゅじゅ主演の流司くんは出るし、まだ解禁してない仕事があると願うことにしておく。

 

来夢くんはバスケの方で忙しいからかな。洸はもう終わったしね。心残りなのは、健介さんと遼太郎くんは出ないこと。また売り子をやりますか健介さん…?ドラフトでめちゃくちゃかっこよかったので遼太郎くんの野球してる姿も見たかった。

 

でも、新しいメンツは楽しみ。晴ちゃん間違いなく爆弾だし、としくんの野球してる姿も楽しみ(彼って水泳のはずだったけど…)。翔さんはカミシモやらヒキゲキやらで何かと知ってるし(宣材写真若過ぎてビビった)、勇之介くんは今年の刀ミュ出てたし。永田くんもガンダムやら刀ミュに出ていたらしい。

 

宣材写真はほとんど去年の使い回し。凌くんのが変わってるかなーくらい(去年のビジュはアレだったからな……)。今年もながつ来るかな(漆黒天で共演中のメンバーも出てるわけだし)…。

 

今年3月に衣装展やってたけど、そのユニフォームをそのまま使うのかな…(楽しみ)。

 

 

(また染ちゃん猫で登場してくれないかな)

 

 

麻璃央くん

たまたま見たつべのチャンネル見て半年前ドはまり。去年は顕嵐のことベタ褒めしてくれたので、第一印象は優しいお兄さん感。1月の結婚発表にはびっくりしたけど、彼の野球愛は番組やラジオを通してよくわかったため楽しみ。

 

樟太郎くん

キャプテンと選手会長の会議に何故か選手代表としてセットされた去年。サイズ感デカくて陽キャの第一線走ってるなーって印象は今も変わってない。

 

いくみん

あそびばやインライを通してなんて温和な方なんだ、と。嶺亜や那須くんと仲良いことには驚きだけど、いくみんの空気感は世界を救うって思ってる。遼太郎くんの隣にずっといてほしい(平和のシンボル)。

 

晴ちゃん

7ORDERオタクの友人が晴ちゃんも掛け持ちしてたので名前は知ってたんだけど、あそびばで見て「この人すごい…」と思った記憶が。

 

詠斗くん

オオカミ見て彼のことハマってる友人が近くにいるのでそれで意識し始めた詠斗くん。存在、言動が全て可愛い。癒し。高校生の頃のツイートが天使だった。

 

頌利くん

アクリを通して知ってインライ見てハマった。无伝の大千鳥は最高だし裏表のないはっきりした性格が気持ち良い。今年も呼んでもらえるようにと練習してると言っていたので無事に伏線回収。

 

笹森くん

実はここグリなどで共演歴にあった俳優さん。顔めちゃくちゃ小さい。ピリステで脚出してて女辞めたいと思ったオタクがここに🙋‍♀️

 

西川くん

まだ俳優としての彼は見たことがないんだけど、いつかのドッキリグランプリに出てて紳士だった記憶がある。

 

祥平くん

キャラやら喋り方やら色々可愛い面白い。先輩に愛される力を持ってる。去年のビジュ超良かったので、今年も存続希望。ろくマチで体張ってる姿はさすがとしか言いようがない。そんな祥平くんの好きなエピソードと言えば、凌くんの薄ミュを観て芸能界入りした彼が10年後に同じ役を演じるという奇跡の物語。

 

廣野くん

名前見た瞬間に叫んだ。去年のアクリで出会い、ヒプステを通して今やご飯を食べに行くまでの仲となった、顕嵐の芸能界屈指の親友廣野くん(しっかりツイッターにまで写真あげて匂わせされてるオタク達)。1年ぶりに現場被って、今年は最初から絡むんだろうなぁと楽しみ。去年、知り合いが全然いなかった顕嵐を救ってくれたのは廣野くんだと思ってる。

 

凌くん

一人の俳優さんとして応援してる。学級委員みたいな性格の読めない役も、アンジみたいな狂気的な役も、嬴政みたいな裏を抱えた役も、全てこなしてしまう。引き出しが非常に多い。

 

わだっくまさん

W和田の印象が強かった一年前。年相応には見えない童顔。

 

弘樹

彼はラジパで共演してたので去年から知ってたんだよね。とりあえずユニフォームのラインが圧倒的に細かった印象が。

 

岩瀬さん

ヒット打ってた印象がめっちゃ強い。

 

堪大くん

上田さん2人いるなーって思ってたけど、個人的に悠介さんより堪大くんの方が目にする機会が多かった。冬組の堪大くん素敵。

 

拓土くん

ちっちゃいなー。刀ステ出ててびっくり。

 

尚弥くん

しにつか、27などで名前は知ってたくらい(ちなみに27のメイキングで少しハマった)。まほステのアーサーさんですよね!?拡樹くんと系統の似た塩顔。一度見たらハマる。良い意味で役に染まりやすい子だなーって思う。

 

北園涼くん

でかい。声が男。刀ミュの歌割り好き。

 

小南くん

去年はデカダンで共演してたなーくらいの印象しかなかった。数ヶ月前のあさとちゃんぶる〜でめちゃくちゃ愉快な子だなという印象を受けた。

 

鯛ちゃん

まーしーの友達(ずっと言ってる)。マザランではぎれおと共演して写真も撮ってて嬉しかった。

 

今年もよろしくお願いします。頭が上がりません。若いのにプロデュース業までして本当にすごい。今年はヒット打てるといいな!!!

 

鳥ちゃん

ぶっちゃけ去年は苦手意識があったけど、文ステやカミシモ、あそびばを通して彼を知って見方が変わった。

 

勇歩くん

最近ほんとにキてる。まず顔がいい。髪色が好き。面白い。僕シェアの兄貴感。

 

ヨコさん

去年の印象: この人野球するために生まれてきたやろとしか思えないルックス→現在: めちゃくちゃかっこいい。ダンディーなイケメン樊於期。

 

舞台「Little Fandango」観劇記録

 

「Little Fandango」の東京初日と東京千秋楽を観劇してきました。

 

DisGOONie Presents Vol.11「Little Fandango」

@EXシアター

 

6月19日 13:00公演(東京楽)

12:00 ロビー開場

12:26 劇場入場開始

12:45 影ナレ(長妻、吉川)

13:00~14:31 1幕(『The Goonies 'R' Good Enough』を合図に出航)

14:31~14:50 休憩(予定15分)

14:50~16:34 2幕+カテコ(3回)

 

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~カテコ~

・急に振られた瀬戸くんのときには周りから失笑が漏れる。観客は7ORDERのファンが多かったけど、この作品を通して瀬戸くんの扱い方を覚えたなって感じで本当に皆さんいじり方がプロでした。

・話がやけに長いながつ(声ガッスガス&小さい)

 

2回目

・はけるとき ドアに頭ぶつける萩ちゃん

 

~アドリブシーン~

6月10日

・ゴムパッチン。返事をしないジーニーにプレディ保安官がパッチンするんだけど、表情ひとつ変えないジーニーさすが(喋れなくて可哀そう…痛いよね?)

 

6月19日

・おもちゃのハンマーで叩いて被ってじゃんけんぽん。ジーニーのじゃんけんの仕方おかしいし(後出しにもほどがある)、しまいには師のローゼンバーグを叩き、叩き返されるジーニー。

 

~雰囲気~

・初日の堅い雰囲気と比べると、東京楽はだいぶ和んでいた。一番それが顕著に表れるのは笑うポイントだったり手拍子するところだったり。

・2幕も最後の方になるとあちこちで啜り泣き

 

ref.

最初は1Fから入場してたのに、いつのまにやら2Fから入場するスタイルになってた。

 

 

今回もありがたいことに相関図をまとめてくださる方がいたので、それを参考に西部開拓時代を勉強。

 

 

これからDisGOOnieの作品観に行くよ~って方、時間があるならば予習(登場人物とか時代背景とか)することをお勧め致します。今回私は初日に入ったのですが、当時は弾丸で行ったうえに全キャラクターの名前がわかっているわけではなかったため、何も予習せずに参戦しました。観劇している中で、頻出する名前はある程度覚えられるのですが、なんせ横文字ばかりなので覚えるのが大変。リンカーン群戦争とかゴールドラッシュとか名前しか聞いたこと無い…くらいでした。そして万全に備えた1週間後の観劇は色々なことが繋がってくるんです。ヒヤヒヤして見てたビリーもリンカーン群戦争では生き残った歴史を知っていたのでちょっと安心して見れたり、ビリーの幼少期を知ったり。西部開拓時代って調べてみると意外と検索にヒットしない人物もいたり。でも、こうやって一つの作品を通して新しい学びを得るのはとても楽しい。DisGOOnie乗船するたびに毎度こんなことしてるので、やけに世界史に詳しくなる。

 

ニューメキシコ州―かつてはゴールドラッシュに湧きあがり、ならず者たちが活気を作っていたこの街も、今では区画整理され、法の下に秩序が行き届いている。

その街で生まれた議員の息子・ヘンリーは親友のマクスウェルと共に、家の屋根裏で一冊の古ぼけた日記を見つけていた。父親嫌いのヘンリーにとって知りたかったのは、この街の歴史。自分の血の中にきっと隠れているであろう「カウボーイ」の真実を知りたいのだ。

そして、かつてこの街にいた伝説の悪童の名を。

 

その名は、「ビリー・ザ・キッド」。

 

21人を殺し、21歳でその生涯を閉じた悪童、そしてリンカーン郡戦争を勝ち抜いた「英雄」だ。日記を広げながら、少年二人は、カウボーイたちの世界に入り込む。パッド・ギャレット、ドク・スカーロック、コー兄弟、リチャード・ブリュワー、そして、自分と同じ名前を持つヘンリー・マカーティ。

 

日記は、歴史となり、そして新たな西部劇が幕を開ける。

(DisGOONie Presents Vol.11 舞台「Little Fandango」)

 

 

HPのあらすじにはこう書いてある。


そして、高校で日本史を選択している私は、


「西武開拓時代とは何ぞや…?」


の初歩的な下調べから始まったのである。

 

そもそも西武開拓時代とは、1860〜1890年のアメリカの時代区分。この時代のアメリカといえば西武地方が開拓され始め本土は無法地帯化。その中でも名を轟かせていたのがビリー・ザ・キッドである。「西部劇」というひとつのジャンルが確立されているように、時を超えて多くに人に親しまれている。

 

しかし、ビリー・ザ・キッドは謎に包まれている点が多数ある。とりあえず私が調べてわかったことをざっとまとめると以下の通りである。

・別名ヘンリー・マカーティ
・左利きのガンマン
・華奢
・NY出生、ニューメキシコ州リンカン出身。移住先のニューメキシコ州で牧場主タンストールに気に入られレギュレーターの仲間入り
・12歳の時に母親を侮辱した男を殺してからは無法者のレッテルを貼られる
・生涯に4〜21人を殺害
・哄笑を浮かべながら撃つ
リンカーン群戦争で生き残る
・映画や小説などでは弱きを助け強きをくじく「義賊」として描かれることが多い
・現存している写真は数枚しかない

 

また。彼の石碑には「真実にして経歴。21人を殺した。少年悪漢王。彼は彼らしく生きて死んだ。」と刻まれているという。リトファンのあらすじにある「悪童」は、彼の歴史を辿ってみればよくわかる。

 

作品のタイトル『Little Fandango』の「Little」は華奢なビリー・ザ・キッドのことを指しているように感じた。
では、ファンダンゴとは何か。どうやら調べてみると、ファンダンゴの発祥地はスペインらしい。スペインーそれはかつてアメリカを植民地支配化していた国である。現在においてもFandango at the Wellが開催されるように、アメリカではこの文化が強く根付いている。劇中にもファンダンゴのシーンが多数出てくる。

 

「物語はいつだって人の勝手な解釈に委ねられる。歴史だってきっとそうだ」

観客の感じ方や考え方によって色んな解釈が生まれる演劇と同じように、ビリー・ザ・キッドら西部開拓時代の歴史は国によって、人によって捉え方が異なる。西部開拓時代に限らず、多くの歴史が各国の都合が良いように認識されてる現代ならば、このことは想像にかたくない。

 

 

西田作品は一回観ただけでは理解できないーこれはよく声である。しかし、私が思うに、西田作品は観れば観るほど発見することがあるけど、観れば観るほど様々な解釈が生まれ、謎が深まる。だからこそふせったーやブログを見て色んな観方を調べるわけだが、今回はあくまで私の解釈を記載したいと思っている。

 

 

物語は、西部開拓時代と現在(西部開拓時代後)の時間軸が共存している。

 

現在と言っても、西部開拓時代を生きたピートの息子マクスウェルが少年であることから、西部開拓時代からそこまで離れた時代でないことがわかる。時代や人物などの説明的なセリフを他者からの視点としてヘンリーが話してくれることで、観客は前提的な内容を知ることに。

 

ドクが書いた日記を読むヘンリー。ドクとセリフが一致すると「気が合うねぇ!」と言われる。

 

 

タンストールは自身の死を覚悟していた。

気を利かしたディックが店を離れ(タンストール曰はく)、タンストールがパットと2人きりになるシーンである。ディックが去る直前に自分のテンガロンハットを彼に被せるタンストール。間を置いてディックはその場を後にするが、まさかこれが最期の言葉になるとは思いもしなかっだだろう(この時に思い浮かんだたのが「Phantom words」と「MOTHER LAND」である。リトファンもやはり“言葉”を探す作品であったのかもしれない)。この後タンストールはパットに射殺されるわけだが、ディックに帽子を渡した時点でタンストールは自分が殺される結末を感じていたと考えられる。

なぜなら、タンストールに自分が情報を流していることがバレたので、パットは彼を撃ったから。そしてそれを最初に口にしたのはタンストール自身なのだ。このような時代に生きていたからこそ、言葉に出せば命の危険に晒されることを自覚していたはずなのに、彼は発することを選んだ。「言葉に殺される」ーーローゼンバーグが言うように、彼は自分の言葉で死んだ。

 

レギュレーター派を裏切ったパットだが、彼はタンストールに恨みを持っていたわけではないように感じる。彼はずっとビリーを殺したいと言っていたからだ。早々にビリーの名前や彼が酒に弱いことを知っていた。彼の存在がその時点で有名だったとすれば名前はまだわかる。問題は酒に弱いことまで知っていたことだ。ビリーはこれがバレないように酒を飲むことを控えてきた。もちろん、酒が飲めないと言ったこともない。しかし、パットは間を置かずしてビリーの酒が飲めない癖を見破ったのである。バーテンダーをやっていればそれくらいできるのかもしれないが、この発言をしたときの彼は妙にきっぱりと断言していた。彼はいつからビリーを撃とうとしていたのだろう…。

そもそもパットの立ち位置は曖昧だ。ある時はローゼンバーグにつき、ある時はプレディ保安官を殺そうとするビリーらにつく。彼は生きるがために、ある種のプライドを捨てて寝返ったのではないだろうか。

しかし、彼も決してプライドがないわけではないのである。ローゼンバーグにジョン・バーリーコーン(タンストールの好きな酒)を求められた際、「それだけはお断りします」と明瞭に断った。その意思だけは確かなものだったのではないか、タンストールを敬っていたのではないか、と私は思う。

そしてここからリンカーン群戦争が始まるのだ。

 

 

ジョン・バーリーコーンーー何度死んでも立ち上がれ

 

タンストールの死を受けて威勢が消えるレギュレーター一同。「やられたらやり返す」の信念を継いだピートは早く行動を起こそうとディックに迫るが彼は恩赦を出そうとしており、仲間内で考え方の違いから揉め事が起きたりと一人一人の感情が原動力になってる。

 

タンストールの形見の帽子をリーダー・ディックから次々とレギュレーターのメンバーが継いで戦う。全てはタンストールの敵を討つために。

 

そんなところに、プレディ保安官から奇襲がかかる。ビリーを最前に出して殺そうと。この意図を知っていたディックは苦しい表情をして決意して決意した…ビリーに自身の銃を渡して。3日後の奇襲当日(ここで客降り)、彼はビリーの囮になって殺された。「頭がいい奴じゃねぇとだめだ……」と最期の言葉を残して、タンストールの形見の帽子をドクに託す。

 

 

タンストールにディックの死が重なり絶望に暮れるレギュレーター。そこで彼らを奮い立たせたタンストールの信念は、

 

「何度死んでも立ち上がれ」(ジョン・バーリーコーン)


何度辛いことがあっても、仲間が殺されても立ち上がれ。

 

 

タンストールが好きだった酒の名前だった。

 

レギュレーターはタンストールの帽子とディックの銃と共に戦場に出る。コー兄弟の兄がジーニーに撃たれた際は「兄ちゃんっ!!!」と駆け付ける弟。仲間が殺されても折れずに立ち向かう。撃ち撃たれながら、一度はバラバラになっしまったが、プレディ保安官殺害時に再び集結するレギュレーター一同。

 

 

愛する人のために…

2幕のラスト、ビリーが殺されるシーン。ビリー・ザ・キッドは史上ではパット・ギャレットに殺されたことになっている。長い歴史の観点で見たらそれが全てだ。しかし、この作品は史上では数行しか記されない話がそれぞれの感情を織り込みながら数時間かけて語られる。

 

1881年7月14日、ニューメキシコ州フォートサムナーにてギャレットに射殺される。当時ビリーは丸腰で、寝室から食べ物を取りに部屋を出たところを闇討ちされたと言われている。寸前に発した最期の言葉はスペイン語の「誰だ?」だとされている。

(ビリー・ザ・キッド - Wikipedia)

 

今作品でも、暗転した際に銃を向ける音がしてビリーが同じことを言っている。パットは自分からホアニータを奪った報復としてビリーを殺害しようとする(ローゼンバーグはパットに対し「自分より後に入ったビリー・ザ・キッドが注目されてるのが気にくわないだろう…?」と薄ら笑いを浮かべていたが、個人的には自分が注目されなかったことよりも好きな人を取られたことの方がギャレットには辛かったように感じる)。

面白いのはこの後だ。そこでパットはビリーにも銃を渡すが、ビリーは彼を撃たなかった。何故かーー

 

ビリー「お前は俺と似ているからだ」

 

最終的にビリーは思惑通り殺されるのだが、その時間は暗転して銃音しか聞こえなかったため誰が殺したのかは明確にされていない。その場にいたのはギャレットとピート、アポリナリア。冒頭にヘンリーがギャレットのことを“ビリー・ザ・キッドを殺したとされる男”と説明していることから、最も有力なのはパットだろうが、それ以前に一度ピートはビリーを撃っているのである。しかも、パットは殺したと「される」男なのだ。殺したと断言はしていない。ここは完全に観客に解釈が委ねられている。

 

このシーンではビリーの成長も感じることができる。レギュレーターに入った当初は頑なに周りとの関係を断ち切っていたが、共に時間を過ごすにつれて彼は「生き延びること」だけではなく「仲間を失わないこと」も意識するようになった。ディックに「俺はお前を仲間だと思っていない……!」と言われたときの彼の気持ちはどんなだっただろう。無表情ではあったが、その奥で傷ついていた気がする。誰よりも不器用で素直な性格だから。

「ビリーは人を愛そうと努めた」と最終的に仲間は言っている。「愛する」は非常に多様な意味を持っている。少なくとも、彼はホアニータを愛し(その結果子どもが生まれたわけだから)、「これ以上殺させない……!」と自身以前に仲間のために一人で動こうとした。

 

 

そんなビリーの日記の1ページが、

 

「人生をやり直したい…。今、私には守りたい人がいるから…。私の誤った人生…最初からやり直したい……」

 

涙が止まらなかった。タンストールが死んだのは自分のせいだと責めるビリー。「もう何も言わなくていいから」と彼を抱きしめるホアニータ。ここで彼らの間に恋愛感情的な愛が生まれたように感じる。人々の英雄だった彼も他の人間と同じように生にもがき苦しんでいる。残虐でもあった彼が自分の生きる意味を見つけた。

 

モニターに表示されていた英訳がとても優しい(ニュアンス的に)という声を聞いたので、ここの言葉を考えてみたいと思う。

 

I want to start my life over…

because now, I have people I want to protect…

my erred life… I want to start over…


英語だとニュアンスが多い言葉を翻訳しているので、選出のバリエーションは豊富なわけだが、なぜこれらの単語を選んだのか。個人的に考えてみたことを留めておく。


・over

start over で「もう一度やり直す」という意味。

なくても意味が通じるover(〜の全部を、〜の隅々まで)を語尾に入れることで、意志がより強調されているように感じる。


・protect

「守る」のニュアンスの違い

defend 攻撃に対する防衛(反撃も想定される)、敵に重きを置く

guard 警護する、見張る

protect 保護する、外敵などから何かを守る場合(反撃は想定されない)、守る方に重きを置く


defendよりも優しいニュアンスで、敵よりも妻や子供の存在を大切にしている気持ちを感じた。


・error

「間違い」のニュアンスの違い

mistake ちょっとした間違い

wrong 道徳的な間違い

fault 正しいものが欠けた状態、欠陥

incorrect 不正解

blunder 不注意から起こる重大ミス

slip ちょっとした間違い

mess up 親しい真柄に対して

error 意図しない正しいことからの逸脱、判断ミス、誤審


彼の生き様が「ちょっとした間違い」という小さなことではなく、大きいレベルでの話であること、しかもその間違いに自分がこれまで気付けなかったことが強調されているように感じた。

 

 

そして、ホアニータが子どもを宿したことを知ったビリーが子どもにかけた言葉はーー

 

「みっともなく死にたい…出来るだけみじめに…。その分…この子がうんと奇跡に恵まれるように……」

 

人を想う気持ちを知らなかった彼が、仲間と過ごすことで愛を知り、守りたい人を持つようになる。その人の幸せを願うために、自分を犠牲にさえした。

一番最後のシーンではビリーが息子ヘンリーの銃の向け方を直している。ビリーは既に死んでいることからこれは現実世界の場面ではないだろうが、どこかでビリーは息子を見ていた。カウボーイに思いを募らせた息子を、微笑みながら愛おしそうな眼差しで見つめるビリーの顔が忘れられない。

 

 

これらがピートによって破られたページだ。

「物語はいつだって人の勝手な解釈に委ねられる。歴史だってきっとそうだ」

冒頭の言葉はここにも繋がってくる。もし、この破られたページにヘンリーが関心を示さなければ、この時代の解釈は変わっていた。彼を傷つけないようにとピートなりの善意で破った衝撃の結末に、彼は向き合った。

 

衝撃的な結末ー

それは、ヘンリーがビリーとホアニータの子であったこと。そして母代わりに彼を育ててくれたアポリナリアが、嫉妬の念からヘンリーの産みの母を殺した実の姉であったこと。

 

その街で生まれた議員の息子・ヘンリーは親友のマクスウェルと共に、家の屋根裏で一冊の古ぼけた日記を見つけていた。 父親嫌いのヘンリーにとって知りたかったのは、この街の歴史。自分の血の中にきっと隠れているであろう「カウボーイ」の真実を知りたいのだ。 (中略)自分と同じ名前を持つヘンリー・マカーティ。

 

でも、あらすじには「議員の息子」と書いてある…彼の父親はビリーで、ビリーは死んだはずだから辻褄が合わないな…再婚でもしたのかな…と解釈に苦しんでいたため、ツイッターで調べてみたら……なるほど、父も母も殺されたヘンリーを育ててくれたのはパットとアポリナリアなのか。これもひとつの解釈に過ぎないから絶対とは言えないけど、このように仮定するといくつかの場面が一致する。例えば、オープニングでヘンリーを見つめるパットとアポリナリアの温かい視線。

 

この解釈が腑に落ちた瞬間震えた。

リトファン凄すぎる。アポリナリアはパットが好きで、パットはホアニータが好きで、ホアニータはビリーが好きで、ビリーはホアニータの気持ちに応えてというように「愛」ひとつの感情をとってみてもこんなに交差している。ホアニータの「違うわ、あの人の子よ!」という言葉から、子供ができたことを理由に彼女がビリーと結ばれようとしていることを感じた。最終的に、彼らの間に生まれた子・ヘンリーはホアニータを殺したアポリナリアと、ビリーを殺したパットによって育てられるという結末。

 

パットが議員になった経緯や、ヘンリーがパットを嫌っている理由は不明だが、ヘンリーにカウボーイの血が流れていたことは事実だった。21人を殺した悪童ビリー・ザ・キッドが託した「ヘンリー」という名前を背負って彼は生きていく。

 

 

ヘンリーが結末を知った時にマクスウェルは彼に「ごめん」と謝っていた。最初は単に、彼が傷つくと思って隠した結末を本人に知らせてしまったことを悔やんでいると思ってた。しかし、色々考えるにつれてビリーを殺したのはピートではないかという考察がやはり浮かんでくるのだ。自分の父親(ピート)の行いを、代わりにマクスウェルが謝っているような気がした。他にも、彼が父の行動に対する責任をとっていると伺える箇所がある。ヘンリーの母が来ると彼は毎度隠れていた。その行動の裏にはやはり、アポリナリアに頼まれたとはいえピートがヘンリーの実母ホアニータを殺したという事実があって、その事実を日記を読んで先に知っていた彼は合わせる顔がなかったのではないかと思う。

そもそも、マクスウェルがヘンリーにしか見えない説さえ浮上している。その考察を見てみると納得はするが、私にはよくわからなかった。

 

もうひとつ、疑問点といえばビリーがどうしてそんな字を書けたのかということである。アポリナリアは日記に記された彼の字を見て驚いていた。この点についてこれ以上は言及されていない。ビリーは15歳の頃に母親を亡くしている。彼がしっかりした教育を受けていたのかはわからない。受けていたのであれば字は学んでいるんだろうし、受けていないとすれば誰かから学んだか独学で勉強したか。どっちにしろ彼は15歳で家を出て21歳で亡くなる6年間の間レギュレーターに所属し、仲間と日記を回しながら文字で歴史を残してきた。現代に至り、その日記は「歴史」となって語り継がれているのである。最高権力者のローゼンバーグは言葉は嫌いだと言った ーー 彼は文字と言葉を区別していなかった。タンストールは日記を残せと言い続けてきた。改めてタンストールの偉大さが伺える。彼はこの時既に文字の重要性を知っていたのだ。

 

 

一回結末を知った上で見るオープニングは色々な発見がある。『No Erasin'』自体がイントロめちゃくちゃ盛り上がるので、ラストシーンで流れてきたときは涙出てきた。観劇するまでは、パットに撃たれてビリーが死ぬ結末でしょ、なんて単純なオチを想像してたから良い意味で裏切られて。その過程を大切に描いてくれた西田さん。

 

板上でマクスウェルからピートに変わる演出。同じ衣装、同じ髪型、変わっているところはないはずなのに私達観客は、それまでマクスウェルだったながつをすぐさまピートだと認識した。

 

配信ではできない体験を劇場で感じさせてくれる、客席を巻き込む照明。

やっと実現した客降り。後方からも役者さんが出てきて、どの席でも楽しめる演出だった。

 

レギュレーターが一度バラバラになった時は、あのみんなでいた時間のありがたさを感じたり。

藤岡友香さんの4回くらい登場する『Giving』で感極まり。

 

戯曲、演出、音響、照明、ダンスーー全ての芸術要素を堪能した3時間半だった。最高の航海をありがとうございました。この座組、この作品に乗船できて本当に良かった。

 

 

開幕直前配信で西田さんはこのようなことをおっしゃられていた。

「日常は戻りつつありますけど、やっぱり演劇界はとても苦労してるなってところがちょっとあって。仲間の舞台だったりとか各方面で色んなところが苦労してる様がとてもあるんですよね。でその中ではこうー…観に来てくださる方がいらっしゃると思っていて。この配信見てくれてる人はさー多分チケット買って下さってたりとか複数観てくれるって人もたくさんいると思ってるんですね。それに対して僕らはものすごく感謝してるんですけども、やっぱり一度しかないこのLittle Fandangoをたくさんの人にどうしても観てほしいなって思いがあって。やっぱね席のちょっと少ない回の日もあるんでね、これどうにかできないかと思ってこれどうにかできないかって僕らも考えたりしたんですけど、せっかくならさこの祭りを最大限みんなと一緒にその分本気の舞台を届けようと思ってるんでね。今回キャンペーンとしてねもう一ステージだけ買って下さってる方も観て下さってる方も、もう一ステージだけ観に来ませんかってキャンペーンをね、今回やろうと思ってます。その分楽しんでもらえるようにスペシャルなことを考えました」

(DisGOONie舞台「Little Fandango」開幕直前配信 - YouTube)

 

さらにはツイッターでこんなことも。

 

今回乗船したことが少しでも、演劇界に貢献できていればいいなと思った。演劇の魅力を、面白さを、素晴らしさを教えてくれた西田さんとDisGOOnieに恩返しがしたい。その一心で応援してるし、これからもこの船に乗船し続けます。

 

 

 

 

~出演者の印象~

 

・萩ちゃん

1幕の主演って感じ。お酒に酔っぱらうとこをは可愛しいぼそぼそ何か喋ってるのも可愛いし、不器用だけど真っ直ぐなビリー・ザ・キッドを演じられてたなぁって。ビリーは左利きのガンマンだったことで有名だけど、萩ちゃんんはしっかりそこまで再現してた。苦手だろうがなんだろうが言い訳せずに黙々とこなし、それを当たり前のように見せてくれる彼はやはりすごい。

 

・ながつ

カテコでよくわかるように、日に日に声がガスガスになってくながつ。それほど魂削ってピートと、マクスウェルと、作品を向き合ってるんだろうなぁって感動した。しかも疲れてることに本人全然気づかないんだから。彼が座組いたことでとても明るくなったんだろうなぁってアドリブシーン見てて思う。洋二郎さんとの相性ばっちりだよ(特に今日のハンバーグ師匠は)。

 


・校條くん

初見:島ステ

この期間中にめんちゃん呼びが少しづつ定着してきた。島ステの際にwiki調べてたんだけど、改めて調べてみると色んな作品出てる。ペダステ(しかもまさかの第2弾)、Kステ、ダイヤのA、ツキステ、薄ミュ(まーしーと共演)、炎ステ、僕らの七日間戦争、かなり出てた。年齢見てみたら安井の謙ちゃんよりひとつ上でびっくり。なんて若々しいんだ。役柄的な部分もあったけど、女性を大切にしていたりと所作が美しすぎた。愛するホアニータを殺したアポリナリアの手を乱暴にではなくそっと離したりとか。紳士すぎて落ちてしまいそう。

 

・瀬戸くん

初見:マザラン

明治座で主演を張った彼が、今度は物語を支える重要人物として乗船した。彼の昌平君の演技に圧倒され、ちょくちょく他のお仕事も追ってたりしたので、今回また共演できて嬉しい。観劇前にはせぱ恋でめちゃくちゃ可愛い瀬戸くん見てたから、「…生きてる…!この世に存在してるんだ……!」と感動 at EXシアター。死ぬシーンが切なくて良かった。演技はとても繊細でしっかりしていたのに、カテコになったらぽわぽわしてる、これぞまさにギャップ萌え。

 

・みり愛ちゃん

初見: リトファン

1回目ではヘンリーが誰だかわからなかった。萩ちゃんながつに挟まれたり、彼らに帽子を被せてもらったりした時の身長差にきゅん。ホアニータが超可愛かった。

 

・きっかちゃん

初見: アクステ

女性が逞しいDisGOOnieできっかさんは最強。アクステの医者のときはなんせ2.5だったのでどんなお顔をしているんのかわからなかったけど、ストレートで見てみると本当に綺麗でしかも面白い。アフトで怜央って呼んでたからある程度の関係性はあるんだろうなぁと思って微笑ましい。

 

・大海将一郎くん

初見:リトファン
名前が翔ニ郎くんと似ててごちゃごちゃになる。まほステに出てたらしくてHP飛んだら南の国のそっくり兄弟くんのお兄ちゃんだった。井澤さんにハマり和合ちゃんにハマり、彼らが非常に溺愛してる輝琉くんをキャストサイズで初めて拝見して…と3章が終わったあたりから見事にまほステのキャストにハマっているのですが、推しが集う南の国にまさか将一郎くん。ついでにたまたま見た演出家さんの名前がほさかようさんで聞いたことある…!って思ったら劇団番町ボーイズだったりシャイニングだったりキャラメルボックスだったり逆転裁判だったりと色んな作品携わってる方だった。さらにさらに、リボステではまーしーと共演してるし、薄ミュではあの斎藤一やってるし、今年のライブでは祥平くんと一やるっていうし

 

・横井翔ニ郎くん

初見:リトファン

将一郎くんがまほステ出ていたことに、その縁に感動し彼のこともwikiで調べてみた。初日後フォローした彼のツイッターで毎朝おはよっこいと呟いていた意味がわかる(よっこいって呼ばれているらしい)。四月は君の嘘(まーしー)だったりうたプリだったりあんステにも出ていたらしい。ピートが文字を覚えるのを諦めようとした際に、レギュレーター達は彼の事見て変顔してるんだけど、その中でもよっこいさんの変顔はクオリティ高すぎた。

 

中村嘉惟人くん

初見:リトファン

まさかの中村海人くんと漢字は違えど同姓同名。ホイッスル、おおきく振りかぶってなど。

 

山口大地くん

初見:リトファン

西田さんとジャニーズ数名が共演していたガネオペに出ていたらしい(観に行けなかったことが心残り)。ツイッターでヤバグチ ダイチって言ってる方が言ってめちゃくちゃ共感。何も話していないはずなのに、ジーニーの残虐な性格だけはしっかり感じた。喋れない役だったけど、ローゼンバーグが撃たれたときに声上げてて。彼は彼でローゼンバーグ派閥と時間を共にすることで言葉を覚えたのかなと想う。演技とカテコのギャップ。東京楽ではマイク持ってきたのに音入らず(可愛い)。そこで初めて普通に喋るところを見たのでなんか新鮮だった。

 

・萩野さん

初見:デカダン

このときは1週間に3回萩野さんを見た(武道館とEXで)。それぞれ役所が全然違ったけど、萩野さんがいる現場は安心する。今回は賢志さんと良子さんが薔薇ステの方に行っていたため大人組が少し寂しかったけど、DisGOOnieの大人組は本当に楽しい。今回の楽屋割りが萩野さん、洋二郎さん、内堀さん、賢二さんだったそうなんだけど、間違いなく愉快でしょこのメンツ。楽屋トーク聞いてみたい。

 

・洋二郎さん

初見:DisGOOnie

洋二郎さんの声は聞いただけでわかる。イケボ。アドリブが超面白い(ハンバーグ師匠最高でした)。今作に限らず、毎回DisGOOnieが3時間4時間超えするのは彼と萩野さんのアドリブが長いからではないかと考えている。開幕直前SPでもずっとコメント気にかけてくれたり話してない人に話振ったり、オチの流れ作ったりと頼もしい大黒柱だなって感じる。

 

・賢二さん

初見: リトファン

怒鳴る声が響いて好きだった。みんなから愛されてるタンストール。他の役も見てみたい。

 

・内堀さん

初見: リトファン

覚悟を決めてビリーに殺されようとした時の演技は観てて切なかった。彼は結局ならず者であることを選んだのかなーって。ローゼンバーグやプレディは上に行くことを正義としていたけど、彼にとって地位は重要ではなかった。幹部と自分感情の狭間で自身を見失ってたけど、最終的には自分の望んだ結末を迎えられたのかなと思ってる。ローゼンバーグやプレディ保安官と比べると彼は話が通じる。タンストール同様にプライドを持って生きていたのかなって。

 

「演劇ドラフトグランプリ」観劇記録

 

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2022年6月14日(火)『演劇ドラフトグランプリ』 日本武道館

 

16:40〜、16:50〜 予告映像が流れる(テラさんの共演したら嬉しいランキングが使用されてた)

17:05 開演(5分遅れ)

19:14 投票スタート

20:03 終演(予定公演時間は2時間半)

 

【ステージセット】

南アリーナ中央は4列まで(その後ろに審査員席)

サイドの花道(段差なし)から役者は登場。

 

 

個人的な話、武道館が1年5か月ぶりなので、九段下を降りた後のエスカレーターで当時の記憶が一気に蘇ってきました。

 

男性の方が結構いてびっくりした。あとで#演劇ドラフトグランプリ をインスタで調べてみると、俳優の芽が結構来てたらしい…!みんな頑張れ…‼︎開演45分前くらいから小雨が降り始めたりと天気はぐずついてたけど、気分は快晴。

 

 

ID Checkers

一番最初にこれ持ってきたの大正解。4つの作品の中で一番王道的、しかしながら屋敷さんの特徴的な韻を踏む心地いいリズム感が良かった。演劇における間の重要さがよくわかる。間を置かない、次から次へと台詞を重ねる行為によって焦燥感に駆られるというか、自然と作品に引き込まれる。

高校生活最後の夏を題材にした青春物語で、置かれた状況が少し似ていたこともあり、個人的にはめちゃくちゃ刺さりました。
最初まっきーさんは、楓馬の葛藤の感情かと思ってたけど、実は数か月後の楓馬という、時間軸が混ざっている作品でもある。

 

劇団「打」

 

大好きな西田作品、20分の間でどんなものを見せてくれるのかなーと思ってたところ、やはりテーマは「人の心」でした。分断された4つの世界が武器で一つになる。だけど人々は納得してくれない。なぜかーそれは私達が人間だからである。

 

冒頭で「手を挙げなさい」という観客を引き付けるシーン。これは無観客や配信だけでは出来上がらなかった作品だろうな。問いかけられることによって、自分はどうすれば良いのだろうかと観客はドキドキする。役者と西田さんの魅力が最大限に引き出されていた殺陣。照明も音響も美しくて、邦楽の使い方がここまで上手い人を私は西田さん以外に知らない。今回の日本語歌詞は抽象的だったけど、他作品を見てみるとかなりゴリゴリの日本語で歌われている曲も使われていたりする。率直に言ってしまえば洋楽と比べ興ざめしやすい邦楽のはずなのに、西田さんはその使い方が本当に上手い。


ただ、難しい内容ではあったのでもう一回観たかった。DisGOOnieの経験より西田作品は全体の話を知ることで新たに発見できることが多いから、正直この一回きりのみで全てを理解することは難しかった。後で配信で見返すことにします。でも、とりあえず色々連想させられたり考えさせられたりしたことは覚えてる。他者の視点から物語は進められる。


もう一つ。冒頭数分は仮面を付けたうえでの芝居だったのですが、俳優オタクの私的には誰が誰だか分からなかったのが反対に良かった。声で区別しようともみんな動くから追いきれないので、「演技」そのものを感じることが出来た。さらに驚いたのは流司くんと透也くん、詠斗くんと鯛ちゃんという対の関係性。透也くんのビジュが流司くんそのままで最初本当に流司くんかと思ってた。それぞれ背格好が似ているのでわかりやすい人物設定。

他チームのメンバーが挨拶をしているとき、皆して正面を向いてた「打」(しいて言うなら鯛ちゃんが少し顔向けてた)。

 

てか稽古期間4日ってやばくない…?皆様お忙しいからそんな時間は取れてないんだろうなーってのは思ってたけどまさか4日……

 

超MIX

 

予想通り、こちらのチームはパフォーマンスで攻めてくるスタイル(このメンツだったらそうなるよな)。もはやライブ。ダンス、アクロバットなど各エキスパートが集ってミックスされた演出は迫力満点でした。感情や情景を言葉というよりはパフォーマンスで表現していたので、こちらの想像も膨らむ。そういう意味では一番解釈が広い作品だったかもしれない。比較的言語に束縛されない。私は、異なる思考を持った各人がそれぞれひとつの国を形成しているように感じた。

良い意味で照明がうるさい。豪さんは蛍光色の照明をよく使用しているイメージがあったので今回は何を繰り出してくるかなと思ってたら、色は他チームとそこまで変わらないんだけど、花柄みたいな照明を回転させてたりと贅沢に舞台全体を使って照明を当ててた。和チックな衣装でとてもタイプだった。

 

劇団「ズッ友」

 

ぶっちゃけ最初にこの劇団名を聞いた時はネーミングセンスを疑いました(ごめんなさい勇歩くん)。でも昨日染ちゃんも言ってたように、ここまでダサいと気持ちいい。ちなみに一応現役JKですが、「私達ズッ友だよね!」なんて言葉を周りで聞いたことがありません。いつの時代だ…?

 

と印象はさておき、4劇団の中で唯一笑が巻き起こっていた作品だった(他作品が真面目なストーリーだったこともある)。冒頭から笑いをかましてたり(主に唐橋さん)、セリフに加えさすが役者さん、表情が細やかでとても面白かった。ズッ友のハイライトと言えば、大きな舞台上を走り回ってた唐橋さんと息子・準くん(他チームも年長組が走り回ってたけど…皆さんまだまだお若い)。忠敬の師匠・高橋至時が亡くなったかと思った数秒後に今度は息子・景保に変化してた染ちゃんが面白かった。そっくりなのは当たり前なのよメガネ外しただけなんだから(笑) 至時の「影」と景保の「景」をかけてたのも面白かったですね。

直接的に「伊能忠敬」とは出てこなかったけど、「佐原」や「推歩先生」など彼を象徴する言葉は何回か出てきたので、それで主人公が誰かわかる。日本史大好き人間なので、佐原と言われた瞬間に日本地図作成のストーリーであることを察し、燈くんの役柄(間宮林蔵)見事的中。

 

 

ちなみに、私はズッ友に投票しました。理由は①わかりやすい話②笑いあり感動ありと色んな感情に揺さぶられた からです。観劇前は1番はやっぱり西田さんかな~と思ってたけど、実際に見てみると20分という尺がカギを握ってることが判明。短い中でどれだけの要素が詰め込まれていたかと考えた結果こちらを選びました。でも、それぞれの作品にそれぞれの良さがあるから難しい。まっきーが言うように芸術は観る人によってとらえ方が違うから、優劣を決めるものではないと思うけど、今回に関しては私はこの作品を選びました。

 


審査員の方も本当に豪華で、松也さんにジャンプやマガジン、サンデー、ローチケ、ステージナタリーなど各方面の大御所さんに、上川隆也さん、そして国民的キャラクタークロミちゃん(ずっと手振ってた)。実はクロミちゃんの声初めて聞きました。フワちゃんみたい。審査員席が目の前だったのでたまーに様子を伺ってたり(演出家さんは北1階の後方にいたらしいです)。テーマソングがあることは帰宅後サイトで知りました(『DRAFT』)。そういうやダブルアンコで知った)

 

 

そして、今回ずっと隣にいた遼太郎くん楓ちゃんペアにハマりました。赤ちゃんみたい。この2人の周りだけ空気が違う。坊主に見えるように髪の毛切ったり、高校野球見たり川辺で練習しに行ったりと健気で真っ直ぐ。一人一人挨拶してる時(ラスト)は、毎回しっかり最後まで大きく手叩く遼太郎くんとパチパチゆっくり叩くマイペース楓ちゃん。超MIXの(挨拶の)ときは互いに向き合ってた遼太郎くんと楓ちゃん。本当に文字通りずっとぽわぽわしてた。最後に出演者が舞台上一周したときに、自分の席の前で進みすぎて戻ろうとする遼太郎くん→急に後ろ下がってきてびっくりしたのか遼太郎くんの腕をそっと支えた楓ちゃん。

 

 

【出演者の印象】

 

・まっきーさん

初見:ヒプステ?

2.5にハマってなかった頃、顕嵐の繋がりでヒプステは知ってたからその流れで知ってたのかもしれない(アクリ2021の時は既に存じ上げていたので)。自分の話が出る度に律儀に毎度立ってた偉い。

 

・遼太郎くん

初見:?

初見は記憶にない…でも、PSY・Sで燈くんが萩ちゃんと共演してて、「あれ?この界隈って赤澤2人いる?」って思ったことは覚えてる。エーステとか悪女とかで認知済み。多分今年入ってから本格的に知るようになったのかな。めちゃくちゃ純粋な印象はそのままだった。思ってたより肩幅がデカい。

 

・楓ちゃん

初見:27

タマさんが楓ちゃんって呼んでるので私もそう呼んでる(呼び捨てだとセクゾの方を連想してしまうので)。ユニフォーム姿が細すぎて心配。腕をそっと支えるところ、膝閉じてる(でも外股なところがまた良い)ところから優しさや育ちの良さが滲み出てる。腕すべすべ、手の形は綺麗(首筋も綺麗に出てる)…良すぎる………

 

・輝山立くん

初見:演劇ドラフトグランプリ

ドラフト会議で初めまして。ノブがGFAに所属することが決まってそこのサイトを見たときに彼がいたことにびっくりした。

 

・萩野さん

初見:デカダン

座ってる時めちゃくちゃ脚を広げて大胆に話を聞いてた萩野さん。賢志さんとセットのイメージが強い(イケおじ)。絶賛公演中のリトファンでは役どころが悪役なのでちょっと怖かったけど、いつもの崇さんを観れて安心した(呼び方は流動的)。マザランの開幕直前SPの崇さんが本当にかっこいいので見てほしい。投票結果発表で登壇したときに階段近くで手を振りあう萩野さんと西田さん。

 

・流司くん

初見:ネプリーグ(2021年10月)

一応R&Jで見ていたはずなのですが、当時は7ORDERしか興味なかったのでしっかり認識したのは2.5ハマってから。顔と声の低さのギャップにやられました。目の彫りがめちゃくちゃ深くて羨ましい限り。ワードセンスが面白い。ストレート金髪の流司くんは鳥ちゃんみたいでした。

 

・詠斗くん

初見:アクリ2021

昨年のアクターズリーグで初めて見て、弘樹と似た雰囲気の可愛い子いるなーって思っていたら、私の級友にオオカミ見て彼のこと好きと言っている友人がいてびっくり。それを知って以来、無意識に彼を意識するようになりました。初めてお芝居を観たのはサクセス荘2。とりあえず可愛かった。

 

・鯛ちゃん

初見:まーしーのブログ

まーしーのアメブロで頻繁に「鯛ちゃんが~」って出てくるので自然と認識してた。鯛造って素敵な名前。頭に残る。初めて見た芝居はマザラン→その数日後に虚伝(劇場版)

 

・透也くん

初見:演劇ドラフトグランプリ

若い。歳ほとんど変わらない。ハ二レモ出てたらしくてびっくりです。この世界って狭いな本当に。芸能一家だそうで、家系が立派だった。

 

・トモさん

初見:演劇ドラフトグランプリ

ドラフト会議で唐橋さんやテラさんとはしゃいでるのを見て気になって、サムネだけ観たことあったあそびばに飛ぶ。めちゃくちゃかっこいい。お子さんも可愛い。

 

・洸

初見:ヒプステ

ヒプステやタンブリングなど、7ORDERとの絡みが非常に多い。顕嵐とは大の仲良し。天てれ好きの友人に彼のこと話したらやはり知ってました。ようかいたいそう歌ってるドリファイのメンバーだと知った時は本当にびっくりですよ。

 

・礼生くん

(割愛:アクステの時に書いた)

 

・侑くん

初見:ラジパ

細すぎて折れそうだった。今回の演技がアクステの殺人鬼(礼生くん)とそっくりだった。大好きな美勇人主演の舞台『RADICAL PARTY』に出てて、さらにどこかの経緯でなごジュだったことも知り、今や7ORDERはグループ絡みで大変お世話になってる。先月の337はありがとうございました、とても楽しかったです。グループのYouTubeにも遊びに来て下さりありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。

 

・大くん

初見:ヒプステ5

あそびばのサムネかなんかで名前自体は見たことあったような気もするけど、はっきり認識したのは昨年ヒプステ5が解禁されたとき。今日始めて生で見て思ったことは……めちゃくちゃ顔が小さい!!!細いうえに脚長いから身長高く見える。さらに顔が小さければもうスタイル抜群ですよ。個人的には地元が近いので勝手に親近感感じてる。

 

・テラさん

初見:サクセス荘1

しゅんりーさんとの絡みが本当に面白かった。特に、サクセス荘1の即興演劇フェスティバルはまじで爆笑した、なんなら今でもたまに見ては元気もらってる。ドラフト会議のときの「共演者にいたら嬉しいランキング」が面白かった。先月のアクリ2022 in game では顕嵐と交流ができたようで良かった。

 

・染ちゃん

初見:リアフェ1

顔の彫りの深さや声に見事にハマり昨年から応援してる。YouTubeを見てよくわかる通り、本当に良い方。優しさがにじみ溢れてる。

 

・燈くん

初見:PSY・S

かつては遼太郎くんとの区別がつかなかった。陳さんとつるんでるイメージ。

 

・野口準くん

初見:タンブリング

ながつが出演したタンブリングに、本来であれば立つ予定だったという経緯で知ってます。エーステ打ち上げ会では皆さんに可愛がられてた印象が。

 

・勇歩くん

初見:アクリ2021

お名前自体は昨年のアクリ(アクリの力恐るべし)で知ってたけど、芝居を観たのはつい最近のプレステ2。これ見てかっこいいなと思い落ちる。今回の収穫ですね、また新しい人材を見つけてしまった…頌利くんや納屋くんが所属するPatchのメンバーなので面白いことは間違いなし。

 

・唐橋さん

(割愛:こちらもアクステの時に書いたハズ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

舞台「Little Fandango」初日

 

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舞台『Little Fandango』初日おめでとうございます。

 

レポは東京楽を見終わってから書くとして、今回はとりあえず初見で思ったことを。

 

役名がHPに記載されてなくて、弾丸で入ることにしたこともあって予習ゼロで挑みました。横文字苦手なので人の名前がなかなか覚えられなかったけどなんとかついていけた。でもやっぱり話を理解するには2回以上観に行くことをお勧めします。特に西田さんの作品は全体を知ることで、ひとつひとつの場面を理解できる場合が多いので。

 

事前のアナウンスでは、公演時間約3時間弱となっていましたが、今回も余裕で3時間超えてました。だいたい3時間20分ちょっとです。さすがです。基本的にDisGOOnieはアドリブめちゃくちゃぶちかましてくるんで(尺延ばすのは毎回洋二郎さん崇さんあたり)、3~4時間は覚悟しておくべきです。ここまで来るともはやネタ。毎回公演時間破りなDisGOOnie。

 

18:00 1幕

19:25 15分休憩

19:45 2幕

21:22 終演

 

 

開演時は崇さんのアナウンス→毎度お馴染み、グーニーズの曲が流れる。この曲が4分くらいあるので結構長い。イントロ聞くと「ああ‼乗船したんだな!」って実感湧いてくる。

 

演劇を研究するようになってから、改めてDisGOOnieに惹かれる。西田さんの演出はとても華やかで美しくて、一口に華やかと言っても豪さんみたいに最新技術使ってカチカチな演出もあったりするけど、西田さんは色の組み合わせ方や光の出し方、当て方、音響が素敵。赤と青で血を表していたり、炎の演出はリアルだった。めちゃくちゃ眩しい光を客席に一回当ててからキャストさんに当てたり。暗転しているときは音楽で繋ぐ。

戯曲も、何かに抗っている「人」の心情の変化を細かく描いており、心を揺さぶられる。西田さんの作品にはよく「愛」とか「言葉」とか「死」といったワードが頻出する。生死不定とか、言葉の重さとか。今回の、「言葉は人を殺す」ってセリフがとても刺さったな。言わなければ平和でいられることを、誰かが口にすることによって戦争が起きて誰かが亡くなる。大切な人を失うシーンはとても悲しいけど、その儚さ込みで西田作品と言うこともできる。

 

前回の明治座と比べると小規模なので大道具の移動は両端のドアのみ。マザランのときはあらゆるセット動かして壮大だったけど、今回は今回で色んな想像が膨らみます。特に長い暗転のときとかは「次は何が起きるんだろう」って楽しみで仕方ない。

 

手指消毒の結果、陰性だったおかげで客降りあり!日常の演劇が戻りつつあることを実感した。近々だとエーステが客降りあったけど、間近で役者さんの演技を観れるのはやはり迫力があるし劇場の醍醐味でもある。去年のキルミーアゲインのときも一応さなぴーが通路脇のドアから登場して前方の席を通ってはいたけど、そのときはセリフなかったからね。やっぱり客降りがあるのは嬉しいな。H列前の通路には洋二郎さんと大地くん。後ろのドアからも役者さん出てきます。どの席でも楽しめますよ。ながつはは上手2階バルコニーに登場。

 

洋二郎「手指消毒のおかげでねー!!陰性でしたぁー!!拍手ーー!」
一同拍手。

 

あまりネタバレはしませんが、2幕は初っ端から展開が衝撃すぎる。校條くんマジで???

萩ちゃんがこれ以上人が殺されないようにと1人で行こうとすると仲間内で揉め事が起きるところも、人間らしさというか、団体でいる限りみんながみんな同じ意見ってことはなくて。いくつかの考え方があるから問題は起きるけど、ぶつかる姿がとても現実味を帯びている。「仲間のため」と言われてどうすればいいんだとタバコ吸いながらキツそうな表情をする瀬戸くん(眉めちゃくちゃ寄せて目瞑って拳握りしめて)。瀬戸くんの演技が繊細でとても良かった。そういや大地くん、洋二郎さんにゴムパッチンやらされてたな。よく耐えてたな(笑)

 

そして何といっても銃さばき。ながつが圧倒的に上手でしょっちゅうくるくる回してた。6人くらいで回すシーン、何人か失敗してる方もみかけたけど、私が見た限りながつはノーミス。さすが。

 

 

【今日の印象】

 

・萩谷

不器用だから敬語使えずに「(お酒)呑めない」って言ったり、ボソッと「…んない」『なに?』「…んない…」『なに??』「呑めない!」

 

吉川さんに日記取られるかと思って避けたらまさかキスされ、動揺が目に表れる

 

 

・長妻

みり愛ちゃん(男の子)に帽子被せるのたまらん身長差。

 

あたりまえ体操 替え歌ver.
「どんだけ優勝しても〜油断しない!」

 

長妻「エロいこと考えてたんだよ!」
みり愛ちゃん(男の子)と話してる時ずっとニヤニヤして手で何かを形どったり(変態)。

 

みり愛ちゃん(男の子)と「ジャンガジャンガジャンガジャーン!」(ながつ前 女の子後ろ)

 

?「なんで〇〇したんだよ!?」
長妻「リハーサルと違うことしたからだよ!!!」

 

 

・その他

萩野「どうせピッ(電子機器の音)になるんだよ」
洋二郎「そんなことするから長くなるんだよ!」(そっぽ向いて叫ぶ)

正論すぎる洋二郎さん。

 

 

洋二郎さんの声がよく通る。声聞いただけでわかる。特に大きな声は綺麗。

 

今回も美しく強い女性陣。その中でも特に吉川さんはたくましくて最高でした。アクステの医者とは印象が全然違う。

 

西田さんの手にかかれば何でも美しくなる。

 


男性の方も意外といた。みり愛ちゃんとか吉川さんのファンの方なのかなぁ…

 

初日だったので、客席は硬い印象。笑うシーンや手拍子のタイミングが遅め。互いに緊張しているという空間も初日ならではだよね。これが楽までにどうなってるかが楽しみ。