ここなっつぴぃす

紡いだ夢の先へ

舞台「Little Fandango」初日

 

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舞台『Little Fandango』初日おめでとうございます。

 

レポは東京楽を見終わってから書くとして、今回はとりあえず初見で思ったことを。

 

役名がHPに記載されてなくて、弾丸で入ることにしたこともあって予習ゼロで挑みました。横文字苦手なので人の名前がなかなか覚えられなかったけどなんとかついていけた。でもやっぱり話を理解するには2回以上観に行くことをお勧めします。特に西田さんの作品は全体を知ることで、ひとつひとつの場面を理解できる場合が多いので。

 

事前のアナウンスでは、公演時間約3時間弱となっていましたが、今回も余裕で3時間超えてました。だいたい3時間20分ちょっとです。さすがです。基本的にDisGOOnieはアドリブめちゃくちゃぶちかましてくるんで(尺延ばすのは毎回洋二郎さん崇さんあたり)、3~4時間は覚悟しておくべきです。ここまで来るともはやネタ。毎回公演時間破りなDisGOOnie。

 

18:00 1幕

19:25 15分休憩

19:45 2幕

21:22 終演

 

 

開演時は崇さんのアナウンス→毎度お馴染み、グーニーズの曲が流れる。この曲が4分くらいあるので結構長い。イントロ聞くと「ああ‼乗船したんだな!」って実感湧いてくる。

 

演劇を研究するようになってから、改めてDisGOOnieに惹かれる。西田さんの演出はとても華やかで美しくて、一口に華やかと言っても豪さんみたいに最新技術使ってカチカチな演出もあったりするけど、西田さんは色の組み合わせ方や光の出し方、当て方、音響が素敵。赤と青で血を表していたり、炎の演出はリアルだった。めちゃくちゃ眩しい光を客席に一回当ててからキャストさんに当てたり。暗転しているときは音楽で繋ぐ。

戯曲も、何かに抗っている「人」の心情の変化を細かく描いており、心を揺さぶられる。西田さんの作品にはよく「愛」とか「言葉」とか「死」といったワードが頻出する。生死不定とか、言葉の重さとか。今回の、「言葉は人を殺す」ってセリフがとても刺さったな。言わなければ平和でいられることを、誰かが口にすることによって戦争が起きて誰かが亡くなる。大切な人を失うシーンはとても悲しいけど、その儚さ込みで西田作品と言うこともできる。

 

前回の明治座と比べると小規模なので大道具の移動は両端のドアのみ。マザランのときはあらゆるセット動かして壮大だったけど、今回は今回で色んな想像が膨らみます。特に長い暗転のときとかは「次は何が起きるんだろう」って楽しみで仕方ない。

 

手指消毒の結果、陰性だったおかげで客降りあり!日常の演劇が戻りつつあることを実感した。近々だとエーステが客降りあったけど、間近で役者さんの演技を観れるのはやはり迫力があるし劇場の醍醐味でもある。去年のキルミーアゲインのときも一応さなぴーが通路脇のドアから登場して前方の席を通ってはいたけど、そのときはセリフなかったからね。やっぱり客降りがあるのは嬉しいな。H列前の通路には洋二郎さんと大地くん。後ろのドアからも役者さん出てきます。どの席でも楽しめますよ。ながつはは上手2階バルコニーに登場。

 

洋二郎「手指消毒のおかげでねー!!陰性でしたぁー!!拍手ーー!」
一同拍手。

 

あまりネタバレはしませんが、2幕は初っ端から展開が衝撃すぎる。校條くんマジで???

萩ちゃんがこれ以上人が殺されないようにと1人で行こうとすると仲間内で揉め事が起きるところも、人間らしさというか、団体でいる限りみんながみんな同じ意見ってことはなくて。いくつかの考え方があるから問題は起きるけど、ぶつかる姿がとても現実味を帯びている。「仲間のため」と言われてどうすればいいんだとタバコ吸いながらキツそうな表情をする瀬戸くん(眉めちゃくちゃ寄せて目瞑って拳握りしめて)。瀬戸くんの演技が繊細でとても良かった。そういや大地くん、洋二郎さんにゴムパッチンやらされてたな。よく耐えてたな(笑)

 

そして何といっても銃さばき。ながつが圧倒的に上手でしょっちゅうくるくる回してた。6人くらいで回すシーン、何人か失敗してる方もみかけたけど、私が見た限りながつはノーミス。さすが。

 

 

【今日の印象】

 

・萩谷

不器用だから敬語使えずに「(お酒)呑めない」って言ったり、ボソッと「…んない」『なに?』「…んない…」『なに??』「呑めない!」

 

吉川さんに日記取られるかと思って避けたらまさかキスされ、動揺が目に表れる

 

 

・長妻

みり愛ちゃん(男の子)に帽子被せるのたまらん身長差。

 

あたりまえ体操 替え歌ver.
「どんだけ優勝しても〜油断しない!」

 

長妻「エロいこと考えてたんだよ!」
みり愛ちゃん(男の子)と話してる時ずっとニヤニヤして手で何かを形どったり(変態)。

 

みり愛ちゃん(男の子)と「ジャンガジャンガジャンガジャーン!」(ながつ前 女の子後ろ)

 

?「なんで〇〇したんだよ!?」
長妻「リハーサルと違うことしたからだよ!!!」

 

 

・その他

萩野「どうせピッ(電子機器の音)になるんだよ」
洋二郎「そんなことするから長くなるんだよ!」(そっぽ向いて叫ぶ)

正論すぎる洋二郎さん。

 

 

洋二郎さんの声がよく通る。声聞いただけでわかる。特に大きな声は綺麗。

 

今回も美しく強い女性陣。その中でも特に吉川さんはたくましくて最高でした。アクステの医者とは印象が全然違う。

 

西田さんの手にかかれば何でも美しくなる。

 


男性の方も意外といた。みり愛ちゃんとか吉川さんのファンの方なのかなぁ…

 

初日だったので、客席は硬い印象。笑うシーンや手拍子のタイミングが遅め。互いに緊張しているという空間も初日ならではだよね。これが楽までにどうなってるかが楽しみ。