ここなっつぴぃす

紡いだ夢の先へ

ドン・ジュアン 観劇記録

 

10月31日ドン・ジュアンを観劇してきました。

 

ドン・ジュアン

@赤坂ACTシアター

 

13:00~14:30 1幕

14:30~14:55 休憩

14:55~16:06 2幕

 

満足度            ★★★☆☆

ストーリー性 ★★★☆☆

 

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~あらすじ~

これまで数々の女を魅惑してきた貴族の息子、ドン・ジュアン。地位、女、力、彼にないものなどなかった……...そう、真実の愛以外は。

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ある晩もドンジュアンは女を捕まえて一夜を過ごしたのだが、その女は騎士団長の娘。騎士団長は娘を汚したドンジュアンと決闘をするも彼に殺されてしまう。騎士団長殺しのドンジュアン。娘や周りの兵は冷ややかな目で彼を一瞥するが、自分の欲望のためには手段を択ばない男なのだ。その場を去り次の晩もまた次の晩も石のような冷たい心で女に溺れる。

 

「お前たちが俺を呼べば呼ぶほど 俺は熱く、燃え上がる」

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そこで、騎士団長は彼に愛という名の呪いをかけた。女に溺れてばかりだった彼が騎士団長に連れられてやってきたのは彫刻家・マリアのもと。いつもならすぐ手を出すドンジュアンだったが、この晩は名前を聞くことしかできなかった。

 

初めての気持ちに戸惑うドンジュアン。彼はその気持ちを探るべく再びマリアを訪ねる。その日は彼女のもとに一通の手紙が来ていた。それは彼女の婚約者・ラファエルの兵の状況を告げたもの。しかしどこか悲しむことができないマリア、彼女はドンジュアンと出会い変わったのである。そしてドンジュアンもまたマリアと出会い変わった。

 

「俺たちは変わり始めている。一緒に変わろう」

 

一方、かつて一夜を共に過ごし「妻にする」と言われたエルヴィラはまだドンジュアンを忘れることができず、彼がたむろする酒場にやってきた。そこで彼が女を弄ぶ姿を見て嘆き悲しむ。確かに妻にすると言ったはずだ、と。婚約したはずだ、と。周りの連中はたった一夜の契りで何を言っているんだかと彼女を嘲笑するが彼女はどこまでも本気である。ついにはドン・カルロに連れられ彼の父親までを訪ねた。

 

そうこうして彼はマリアと一緒になり幸せに満ち溢れた生活を送るのだが…...

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戦場からラファエルが帰ってきたのである。敵兵に散々にやられ死傷者が数多く出たあの兵で、死んだと思われていたのに彼は生きていた。他の兵たちは愛する女が迎えに来ていたがマリアは来ない。石像は完成しなかったのか...と嘆いているところにエルヴィラが現れる。彼女はドンジュアンを再び手に入れるべくマリアに復讐を誓っていたため、彼をドンジュアンとマリアのところへ連れて行く。

 

マリアに婚約者がいたと知らないドンジュアンはいきなり罵声を浴びさせてくるラファエルに敵意を向きだす。彼がマリアの婚約者だと名乗るとマリアはこれまで言えなかったことを謝った。彼女が今愛しているのはドンジュアンであってラファエルは過去。はっきりドンジュアンにそう伝えるが、彼はラファエルに決闘を挑む。ラファエルも受けて立ち、彼らはあくる日の夜明け戦った。愛と名誉のために...

 

実力的に見てドンジュアンがかなり優勢、いやもはやラファエルに勝ち目はないと見られていた。しかし、未だ倒す敵はラファエルだと信じているドンジュアン。倒す本当の相手を見つけない限りこの戦いに勝つことはないと騎士団長は言う。お前は何もわかっていない、わからないのならこのまま死ねば良い。ドンジュアンはラファエルを追い込むが、ふとした瞬間にラファエルに突かれてしまう。倒れ込むドンジュアン。そこで彼はようやくわかったのだ。倒すべき相手は自分なのだと。罪人として生きるのなら人として死んだ方が良いと死の道を選択した彼は最後赤い花びらのカーペットの中で命尽きる。

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それでも彼はマリアの心の中で生き続ける。誇り高き人生ではなかったが最期まで彼を見届けた父、友人のドン・カルロ

 

ドンジュアンが自身の気持ちを歌ったところで、この物語は幕を閉じた。

 

 

~カーテンコール~

1回目 上手、下手、全体にお辞儀。愉快に踊って捌ける。

2回目(スタオベ) 下手から登場。「ありがとうございましたー!」と叫んで捌ける。

 

1回目、2回目共に下手の塔を上ってマリアと捌けてく。

 

 

~開演前~

・幕は下りず、舞台セットが見える状態

 

 

~休憩~

・1幕は暗転のみして終わったのだが、休憩中に一回幕を閉じ、中盤あたりで再び開ける

・塔と馬の石像にスポットライトが当たっていた

 

2幕最初は赤いドレスを着た女の人が出てきてから消灯し始める。

 

 

久しぶりのJ舞台。2年前は他現場が重なり行けなかったため、いつか再演してくれないかなぁと思っていた矢先に実現してくださり本当に嬉しい。

これは、要するに愛と酒に溺れてきた男が一人の女性と出会って心を入れ替える物語。その中で彼らが結ばれることに反対する者の怨念だったり真実とは何かを探ったりする。正直これまで真実の愛に出会ったことのない私には理解し難い箇所もあったが、最後のドンジュアンの決断には脱帽。間違いだらけの人生だったけど最期くらいはかっこよくいたいと思った結末がこれだったのかなぁって。色んな糸が絡み合ってマリアと出会い、ラファエルと戦い。これが神に定められた運命であるのならばなんて意地悪なんだろう。

 

男女の絡みが非常に多く、アンサンブルの方がその妖しいムードを作りながらドンジュアンは女に溺れている。異国が舞台の作品ってレディーファーストというか女性を大切にする精神が反映されていることが多いんだよね。毎回些細な気遣いしている男性の方に惚れてしまう。

 

ドンジュアンの友人として彼を正しき道へ導こうとし続けたドンカルロスは最後の最後まで良い人だった。彼のことをよく理解していて、彼が父に行動を慎めと忠告された晩にも酒場で待ち伏せてしっかり行動を把握してる。エルヴィラに恋に堕ちるも彼女はドンジュアンに惚れていたわけだから実る恋ではない。だからせめて彼女にあるべき道を示そうとした姿が印象的で、エルヴィラに限らず誰よりも女性を大切にしていた。所作や行動からよく伺える。

 

ドンカルロ「今夜くらい慎め」

ドンジュアン「お前は来ると思ったからここにいるんだろ」

 

憎しみこそが愛に勝つというのは綺麗事ではないがその通りだなぁ。人間って愛よりも憎しみとかのマイナスな感情に動かされる方が多いと思う。その結果ラファエルはドンジュアンを倒したわけで。彼の死因には自身が自分の過ちに気付けなかったっていうのもあると思うけど、ラファエルの憎しみの深さにもあったと思う。戦場でたくさんの犠牲になった命を目の当たりにした中で生き残って帰ってきたのに、愛する人に裏切られたらそりゃ傷つくなんてものじゃないよね。当初のラファエルは優しく温かい心の持ち主だったのに、彼は帰ってきてから変わってしまった。愛は憎しみへと変わりそれは人を殺す原動力となる。幾度となく倒れても立ち上がったのは彼の根底にある憎しみの力が強かったから。まさしく、愛と憎しみは表裏一体。なんでもかんでも武力で解決する時代だからこそ名誉を保るつためには決闘しかなす術がなかったのかな。

 

エルヴィラもなかなか狂気的で、最初から最後までずっとドンジュアンの妻だって誤信してるんだよね。彼からしたら毎晩女を弄ぶのは日常的なのに、エルヴィラにとってはたった一夜でも過ごしたのだから彼とは結ばれる運命だって思ってる。修道院に戻ることを考えたり、ラファエルをマリアのもとに連れて行かせてしまい(ドンジュアンの)お父さんに謝ってる時もずっと「妻として...」って言ってた。ドンジュアンって罪深い男だなほんと。

 

なんだかんだで息子のことを愛していて心配してるドンジュアンのパパ。後継ぎだから汚名をつけるなって言いつつ父子2人なんだから、と親子関係を大切にしている。

父「お前の人生はお前のものだけなのか?」

 

彼の妻、つまりドンジュアンの母は彼が生まれたことに泣き彼の行く先を思っては泣き、よく泣く人だったと言うが、パパはお母さんの分まで彼のことを心配してくれてるんだと思う。彼の優しさに早く気付いてあげて。

 

そもそもマリアはドンジュアンの人生に巻き込まれたのである。騎士団長が勝手に連れてきて勝手に出会わせて2人は惹かれ合った。婚約者がいたマリアからしたらとんだ迷惑よね。でも相手がドンジュアンなら仕方がないというか。ドンジュアンが死ぬところで話は終わってしまうけど彼らはこの後どうなるのかな…...成り行き的に再びラファエルと結婚するけどマリアはいつまでも彼を忘れられないまま死を迎え、ドンカルロとエルヴィラは結ばれてほしいと個人的には思ってる。

 

最後ドンジュアンが死ぬ際の赤の衣装、赤の照明、赤の花びらは生死の境界がはっきり表れてて素敵な演出だった。赤と言っても血に近いダークな赤でぞくっとする。赤の花びらが上から降り注いできたときは滝沢歌舞伎を思い出した(笑

 

少し疑問に思ったのは、1幕最後の赤ちゃんは一体誰の子だったのだろう?ドンジュアンとマリアの子??自分まだまだだなぁと思いました。もっと勉強せねば。そしてドンジュアンってイザベルのことを愛してもいたけど反発できない存在でもあったよね。彼女に諭されると言い返せてなかった。

 

 

たいぴーとっても良かった。共演者さんたちが宝塚出身であったり実績のある俳優さんたちだったため、めちゃくちゃ上手いというよりは“藤ヶ谷太輔”だった。上手くするというよりは、今自分が持っているものを出した感じ。それがすっごい良くて腹式呼吸ももちろんしっかりできていたし低音も高音も綺麗に響いていた。特に女性とハモるところはしっかり下を取れていて良き。ベッドシーンも美しくどこか儚げで、スッケスケの服着たらさらに色気ダダ洩れ(この作品の衣装は生地感といいデザインといいとても素敵だった)。プレイボーイを繊細にかつたいぴー色を乗せながら演じられていたと思う。

前回の出演者さん分も含めて全員にTシャツ作ったんだってね。さすがジャニーズ規模が違うわ。カンパニー思いなたいぴーが今日も好きだよ。

 

平間さんの声がとても好きで明るいというかくすみのない晴れ晴れとした感じ(元木聖也くんと似てる)。上口さんの低くもしなやかな声、男性特有のたくましさ。バレエ団の方に宝塚の方に出演者さんが本当に豪華。お客さんの中にもわりといたおばあ様たちは宝塚の方のファンの方かしら。アンサンブルの方も皆さん本当に美しくてこの作品の完成度の高さに圧倒される。

 

また、例の如く出演者さんの予習をしてい際に驚いたこと。

 

平間壮一さん。アミューズ所属と見た時点勘づいたのですが、あの塁斗くんと幼馴染なんですね!どうやら一緒に北海道から上京してきたらしく本物の友人の仲。さらに10年前のタンブリングやらオーシャンズ11(大阪公演のみ)にも出演していたらしい。オーシャンズは東京公演観に行ってたのになぁ..笑

 

そしてその平間壮一さんや吉野圭吾さんが出演されていた『曇天に笑う煉獄に笑う』。これには拡樹くんやつばさくん、健くんが出ていたので作品名は知っていたのですが、数年前に彼らと既に共演されていたんですね。かの『曇天に笑う』の脚本を担当した方がつい最近お世話になったばかりの高橋さん、演出がチョビさん。『煉獄に笑う』の方は脚本・演出共に西田さん。唐突に突き付けられたご縁に言葉がもはや出てこない。これが舞台界隈の面白いところでもありますが、こんなところで繋がっていたとは思わなかった。やっぱ舞台面白い。

 

鶴見辰吾さんも花男2に99.9にA LIFEに色々出演されていたそう(ここで出した作品はあくまで私が印象に残っている好きなものであって他にもいろんな方と共演している)。

 

 

そして前回のオクスカのこともあって客席には常に目を見張っていたんだけど、スタオベのときにスタッフさんに誘導されて後ろにささっと捌けてく人がいたんだよね。スタッフさん付いてるってことは関係者だろうなぁなんて思ってツイッターで検索したらまさかのきたやん。Hの28番だったらしい。白ニットにヴィトンデニム生地の帽子。あまりこの作品は他のジャニーズさん来なさそうだし(俳優さんとかはわりと来てるんだけどね)、昨日はニカが来てたし今日は来ないかなぁって思ってたら来てたのね!ハロウィンマジックで藤北かいっ!!!