ここなっつぴぃす

紡いだ夢の先へ

2023年版の『シンデレラガール』と彼らが見る未来

 

3人のメンバーの脱退発表が出てから早半年が過ぎた。かつて私が死に物狂いで追いかけて応援しつづけたグループが大きな転換び期を迎えると聞いても、それは現実味を帯ておらず「いつか遠い未来の話」としか感じていなかったのだ。当時は。

 

それからあっという間に時が過ぎて気付けば5月23日まで1週間を切ろうとしていた。タイムリミットは残り僅か。離れてから3,4年経つのに今の私に何ができるんだろう。

 

そんなことをぼんやりと考えていた矢先に更新されたのがこのPVだった。

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デビュー曲をこのように2023年版として節目の年に新たに撮影する試みは非常に面白い。かつてはゴリ押しされていたグループがデビューして間もなく急に衰退するなんてこの数十年ジャニーズでは起きていなかったからこのような試みが試されるのもなかなかレアだと思うけど、このPVには彼らの6年間の軌跡が詰まっている。

 

10代だった青年は20代に突入して大人っぽさをまとい、ハリと若さで乗り切っていたパフォーマンスはスキルで魅せられるようになり、歌声も若干渋さを増したように感じる。それは悪い意味とかではなく、人間が歳を取る以上自明の事実なので単に月日の流れを感じたということ。

 

いまだに玄樹の場所を開けていてくれたりするところが昔から変わらない彼らの優しさであり、キンプリはずっと6人で走っていたことを想起させてくれる。でも、デビュー当時より落ち着いた衣装が声がダンスがこの5年間を提示し、ところが時々静止画の如く何も踊らない彼らの姿を見ると「このまま静の時間が訪れてしまうのではないか」と少しの焦燥感をも感じざるを得ない。

 

最後5人のメンバーが階段の方へと手招きをしてくれているが、彼ら、ファンの向かう先はどこにあるのだろう。目指しているものの方向性が異なっていたと発表している以上、彼らの見る未来がそれぞれあるとするならば、私たちファンはどこについていけばいいのだろう。

 

そんな問題提起を投げかけて終わる2023年のシンデレラガールは様々な意味でファンの心を強く動かした。