ここなっつぴぃす

紡いだ夢の先へ

舞台「タンブリング」観劇記録

 

6月24日舞台「タンブリング」千秋楽を観劇してきました。

 

舞台としては顕嵐のヒプステぶり、怜央個人で換算するとデカダン以来で少しスパンが空いていたのでわくわく。

私は会場で楽しみたかったので配信も買わずネタバレも見なかったので、本当に24日ソワレの彼ら最後のタンブリングしか知りません。

千秋楽前日に急性胃腸炎で降板となってしまった綱くんの気持ちを一生懸命伝えてくれたあーちゃん、プレッシャーも大きかったあーちゃんを支えようとみんなで頑張ってくれた出演者・スタッフの皆さん、本当にこのカンパニーは温かくて素敵な場所でした。

 

舞台『タンブリング

@赤坂ACTシアター

 

18:00〜19:00 1幕

19:00〜19:20 休憩

19:20〜20:20 2幕

20:20〜20:55 カーテンコール(一人一人挨拶)

 

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〜あらすじ〜

 

中3の頃に見たオリンピックで男子新体操に憧れ、航南高校に入学した朔太郎(高野洸)。しかし航南の男子新体操部には1年の古賀(元木聖也)しかおらず、1週間後までに6人集まらなければ廃部になってしまうという。その話を聞いた朔太郎は部員を集めようと古賀と塾が同じだった吉田(廣野凌太)を無理矢理誘った。また、他にも部員を集めるために「この門を一番最初に通った人が運命だから部員にしような」と言って最初に通ったのが鈴木(綱啓永、大津朝陽)、2番目に通ったのが井上(梶原颯)。いろんな飾りが施された自撮り棒を持ってる姿を見て「鈴木、、、?(こいつは違うだろ)」となり、最初は井上のみをスカウトするが、人数集めのために鈴木もスカウトすることに。もう一人、ダンス部で独りよがりに踊っていた白井(蒼木陣)も誘ってみるものの、彼は3日後までにダンスを完コピできたら考えてやるという条件を出す。朔太郎は見事完コピをしてみるも、「俺は考えてやると言っただけだ。やるとは言ってない」と言われ新体操部メンバーは怒る。朔太郎は諦めず、彼に「仲間を作るのが怖いんだろ!?」と言葉をぶつける。白井は父の仕事の都合で転校が多く、仲間を作ることを恐れていた。しかし、朔太郎の言葉により入部を決める。

 

悠徳高校。

悠徳といえば新体操の名門校。

朔太郎の幼馴染・晴彦(西銘駿)も新体操を夢見ていたが、何でもできる朔太郎より劣っている自分が嫌で比べないように別の高校に進学。そこが悠徳だった。

その中でも1年ながら群を抜いて上手かったのが岩崎達寛(納谷健)。彼は大会のレギュラーに選ばれたりと実力を認められていたが、その双子の弟・和寛(長妻怜央)は兄と比べて才能に恵まれず比べられることが嫌で常に僻んでいた。他にもムードメーカー兼トラブルメーカーの荻原(北乃颯希)、細かいところまで配慮ができる縁の下の力持ち・谷(西野太盛)、日本に来たばかりの日本文化特に相撲が大好き・ディーン(バーンズ勇気)などの1年メンバーもいた。

 

航南メンバーは中学の頃からやっていた古賀以外、全員初心者の素人集団。そこで明王高校で合宿に参加することが決まる。そこには悠徳の姿もあった。

互いが互いを意識し高め合い、数日を過ごす。

その中にはハプニングも。

谷の大事な1万円の波平Tシャツを破いてしまったり。鈴木の命より大切な自撮り棒を和寛が壊してしまい、責任者の擦り合いになったり。投げられたのをキャッチしてしまった井上。彼が持っているのを鈴木が見つけてしまい、最終的には和寛だとバレてしまう(笑)そうすると今度は「兄貴は何も悪くない!悪いのは俺なんだ!」と偽善者ぶり始める。壊した代償としては鈴木の頭を合宿中ずっと洗うこと。和寛めちくちゃ嫌がる。和寛の気持ちを気にも止めない鈴木。

 

ここで怜央があーちゃんのこと膝枕してた。羨ましい、、、。これが綱くんだったらもう完全につなれおやん、、、。あぁ生で拝みたかった(結局配信で見ました)。

 

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この合宿で晴彦は悠徳を選んだ理由を朔太郎にぶつけた。

それを聞いて朔太郎はショックを受ける。小学校にあがる前からずっと一緒だった晴彦に避けられていたことに立ち直れなかった。

 

合宿は終わり、月日をかさねごとに両高校とも実力が上がっていく。

3年最後のインターハイでは航南のエース・朔太郎と悠徳の新エース・晴彦が注目されていた。最初は鹿倒立ができなくて和寛に馬鹿にされていた晴彦はいつの頃からか達寛を越して悠徳を背負っていた。

 

しかし、時間はあっという間に過ぎていく。

3年のインターハイ前。

母子家庭の古賀の母が倒れてしまい、自営業の実家の店や兄弟の面倒を見るために彼は新体操を辞めないといけなくなってしまった。古賀の退部を機に受験勉強に専念するため吉田、井上など他のメンバーも体育館に来なくなる。航南は数が足りず団体での出演が出来なくなってしまった。朔太郎は古賀に個人での出場を勧めるが、彼は団体への思いが強い。何としてでも団体で出ようとした。

 

一方悠徳でも事件が起こった。

インターハイのメンバーを決める際にいくつか技が出来ず足を引っ張っていた達寛を外し2年を入れる決断をしたところ、達寛が怒る。晴彦も三年間一緒に頑張った仲間で出たいと達寛を庇うも言い合いになり、達寛は晴彦に怪我を負わせてしまう。怪我は大したことはなかったが手首を負傷したため悠徳伝統の技が出来なくなってしまった。晴彦は自身のインターハイ出場を諦めその空いた枠を2年に譲ろうとする。

 

航南・悠徳共に夢破れ、朔太郎と晴彦は思い出の新体操の地へ。

そこで2人は合宿以来に再開を果たした。

話すのは久しぶり、最初はぎこちないがだんだん本音が出てきて2人は大切なことに気が付く。

彼らは勝つためだけに新体操をやっているわけではない。一緒に戦ってきた仲間がいるからここまで来れたのだ。

お互い自分の高校に走る。

仲間に大切なことを伝えるためにー

 

「インターハイまでの数ヶ月、俺らを頼れよ!仲間がいるだろ!」

古賀は朔太郎のこの言葉に背中を押されもう一度戻ってきた。他のメンバーも合流し、再び優勝を目指して練習が始まる。

 

伝統を引き継げなくなってしまった悠徳。

それでもみんなで出たい。この晴彦の気持ちがメンバーに伝わり、伝統ではなく自分達が楽しめるパフォーマンスに重きを置くことにした。そして達寛が素直になり晴彦に謝る。初めて彼が正直になれた瞬間だった。彼は自分にも他人にも厳しいだけなのだ。兄貴や他の人ができることができないのが悔しくて誰よりも最初に来て誰よりも最後まで残って練習をする。不器用なだけなのだ。

こうしてチームはひとつにまとまった。

 

最後のインターハイ当日。

両チームは圧感的なパフォーマンスを見せた。

悠徳はサザエさんや鬼滅やらと現代のサブカルチャーを取り入れた斬新なパフォーマンス。

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航南も白井などが考えた演技構成で臨んだ。個人的な見解になってしまうが、どちらかというと航南の方が最後まとまっていた気がする。

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両チームとも優勝は逃してしまったが、今までで一番楽しんでいた。後悔はしていない。彼ららしい最後のパフォーマンスだった。

 

彼らは引退し、4年の月日が流れる。

就職前にかつて青春を共にしたメンバーと再び再開し、将来を語りあっていた。

新体操を続ける者もそうでない者も、高校の頃の経験が人生に生きている。

朔太郎と晴彦が空を見上げて舞台タンブリング2021は幕を閉じたのであった。

 

 

〜カーテンコール〜

 

練習風景を描いたビデオメールが流れる。

何人かはここで泣いてた。

 

【上手:航南  下手:悠徳】

 

あーちゃん→バーンズくん→陣くん→太盛くん→梶くん→さっちゃん→廣野くん→健くん→聖也くん→怜央→西銘くん→洸くん

(陣くんと梶くん反対かもしれません)

 

※内容は私自身のうろ覚えなのでご了承下さい。

 

あーちゃん

「綱くんの思いを伝えられたかなと思います。綱くーん、この配信見てるー?」とカメラに向かってお手振り。

 

バーンズくん

「僕は小さい頃からこの芸能界にいますが、、、(中略)途中で首痛めて練習できないときとかもあって悔しい思いをしました。約2年間とても楽しかったです」

 

陣くん

「ドラマ見てました。ドラマの制作者さん作ってくれてありがとうございました(拍手)。舞台を決めてくださった制作者さんのみなさんありがとうございました(拍手)。お客さんに拍手(拍手)」と拍手の流れが続くので「また!?」と言われ最後は出演者さんが私達に拍手。

一番早く話終わった。

 

太盛くん

「ありきたりな表現になってはしまいますがとても寂しいです。泣かないって決めてたんですけど、、、(静かに泣く)」誰かから(さっちゃん?)からツッコミ「泣いてるやん!」

途中詰まっちゃって話が進まなかったとき、怜央ずっと優しい顔で頷く。

 

梶くん

「稽古中にダンベル代わりに私物のプロテインをシェイクして飲んでたら、面白くなってむせちゃって喉炎症起こして熱になってコロナ疑われた」会場大爆笑(安井くんもツボってたらしい)

 

さっちゃん

「関西人で良かった。ドラマ観てました。やるなら日暮里が良かった。荻原やれて良かった。会えなくなるの寂しい。」

 

廣野くん

「このオファーをもらったときはびっくりしました。身内とかファンの方に『お前アクロバットできるの?』とか言われて(笑)何度も逃げたくなりました。(中略)98年組が一番遅く残って練習したりしてました。今は泣きませんが家帰ったら泣きそう」怜央が廣野くんを泣かそうと「3人でよく練習したな!」「泣かせようとするなよ!」

 

怜央

「色々考えることはあったんですけど、、、達成感はすごくあります。12月下旬とかから稽古入ったんですけど、その中で僕が一番面白いと思ったのがさっきのプロテイン飲んでむせた話で(笑)一番僕の心に刺さってこんな面白い事あるんだなって。一生忘れない」さっちゃん「これ楽屋の話やっけ?笑」

 

駿くん

高校時代に高校生らしいことができなかったから今が青春。洸とは6年くらい前から知ってるんですけど、共演したのが4年ぶりくらいで、、、(中略)。洸は歌もダンス芝居も何でもできて。そこが晴彦や朔太郎と重なる。なんでこんなにリンクするんだろう」

 

洸くん

「啓永にもこの景色見せてあげたかった。今きっと観てるよな。青春を味わえました。昔は泣けないことも多かったけど、今は、、、」的な。

当たり前だけど洸くんの尺が一番長かった。

 

 

 

当初は2020年に行われる予定だったこの舞台。

新型コロナウイルスの影響で2020年公演は中止となってしまい、2021年に再演することが決まった。

中には再演によって降板になった方や綱くんもいて、“”無事に“”とはいかなかったものの、それでもこうして千秋楽まで走り抜けられたこと、改めて出演者さんが無事でいることの大切さ、いつ何が起きるかわからないのがこの界を応援するということだと気付かせてくれた。少しこの舞台関連のころについて調べてたんだけど、以前は本番中に怪我をした俳優さんもいたそうで本当に怪我ろ隣り合わせなんだな、と。当たり前のように千秋楽まで終えれることがいかに幸せか。

 

航南・悠徳共に新体操部メンバーがみんな個性があって面白い。古賀がいたから航南の男子新体操部があったわけだし彼の性格で色んな人たちを巻き込んでいったり。吉田も最初は勉強が忙しいという理由で入部を拒否していたが最終的にみんなと楽しそうにパフォーマンスするし、井上は自慢の筋肉をしょっちゅう出しては笑いを取って、鈴木も愛されキャラとして場を和ませる力があるというか。彼がいたからギスギスしそうな雰囲気のときでも大事に至らなくて済んだのだと思う。白井はダンスの経験を生かして演技構成を担当して航南のパフォーマンスを支えた。一方悠徳も1年の頃からエースだった達寛がいて、達寛に負けじと影で努力し続けた和寛、怖いもの知らずの勇敢な荻原、サザエさんに鬼滅、セーラームーンとアニメ好きな谷。彼の穏やかな性格が悠徳を良い方向へと導いてくれた。そしてその谷と相性バッチリのディーン。彼は終始面白かった。ほんとに(笑)相撲と頑なな日本語が可愛い。

 

てっきりパフォーマンスばかりの舞台かと思っていたら、歌も多いしダンスもあるしとても面白かった。歌は洸くんと駿くんのパートが多めだが、航南と悠徳でそれぞれ1:1での歌割もあったし、新体操をやる意義に気付いた時も歌っていたし結構様々なものが盛り込まれている。配信でも伝わったと思うけど、生で見た衝撃はすごい。とくに大学生の方々のパフォーマンスは圧巻的で、その中でもインターハイ最後の大技(人を越して飛ぶみたいな)は目を見張った。同じ人間にこんなことができるのか。人間の可能性ってすごいな。

 

その1:1の組み合わせというのが、

廣野くん×さっちゃん

綱くん×太盛くん

梶くん×バーンズくん

陣くん×怜央

聖也くん×納屋くん

洸くん×駿くん

で、面白かった。それぞれにしっかり個性が出てて、劇中歌も良かったし演技も良かったしロスがすごい。

 

何より出演者さんが多かったタンブリング、色々な方と出会えたことが私の人生の財産となった。

洸くんやバーンズくんはヒプステ以外で見るのが初めてだったため新鮮。洸くんは天テレ出身ということもあって発声や歌声が綺麗。ヒプステだと原作のキャラクターを被っていたため高野洸という人間性があまり見えなかったが、朔太郎の中に潜んでいた洸くんは俳優さんとしてとてもかっこよくてスタイル良いし顔小さいし彼が人気な理由もよくわかる。バーンズくんは私の好きなハーフ顔なのでもとから好感度が高かったが、今回の日本語上手くない&ムードメーカー役によりさらに好きになった。

 

これは舞台を観劇する度に思うことなのだが、静止画で見るのと生で動いてる姿を見るのとでは印象が違う。今回で言うと聖也くんと凌大くんが特にそうだった。怜央目当てで執筆したこの記事であるがここでお二人の話を少し。

まず聖也くんはアクロバットと言い地声といいはっきりした顔立ちがタイプだった(イケメンのストライクゾーン広め)。横顔が綺麗。役柄のせいか明るく好印象。

一方廣野くん。98年組のインライで初めて拝見したのだが、その時はつなれおが強すぎてあまり見てなかったというのが正直なところだ。しかし、生で演技している姿を見て小さいところと(物理的に)そのわりに少し生意気な感じが可愛らしい。98年組がいかに尊いかを実感した。これは沼だ。海だ。これ以上踏み込んでしまえば私はどうなるかもはやわからない。それぞれ下の名前呼びなところが末っ子感満載だし、先輩に追い付けるよう3人で遅くまで練習してたっていうエピソードも良いし、ストーリーなどでも私達の需要を知って3人で撮ったのをあげてくれるし本当に仲良いし。しかもこの3人地元近めだし!!!(綱くん:船橋、廣野くん:銚子、怜央:利根町)地元・家族ぐるみの付き合いもあるのかなぁ(オタクの飛んだ妄想)。この関係性がこれからもずっと続いてくれることを願うばかりである。また近況報告してね。

 

 

私は下手の一番端で観劇していたのですが、悠徳は下手側に来ることが多かったので良席でした。チケットが発券されて座席を見たときは「1番!?」となりましたが笑、いざ入ってみると一番端なので自分がよく見える角度を探しやすいし通路脇にバック置けるし(笑)怜央もよく目の前に来るし。オペラグラス越しに目も合いました(きっと)。

 

最高の青春をありがとう。限られた学生生活を大事にしようと思えました。何もせずぼーっと過ごす3年間か何かに打ち込める3年間か。どう選択するも自分の自由。一瞬しかないかけがえのない時間を彼らが教えてくれた。

タンブリングに出会えて良かった。再演がなければ出会うことはなかった舞台。色んなタイミング、偶然が重なって私は劇場に足を運ぶことができた。素敵な時間をありがとう。