稲葉光の退所報道で垣間見えたJr.という名の闇

今日夕方私の目にひとつの記事が留まった。

「滝沢くんともっとうまくやっとけばよかった」元MADE・稲葉光（30）がジャニーズ事務所退所へ（文春オンライン） - Yahoo!ニュース

稲葉光(通称いなぴ)の退所。

ついに彼も動き始めたか、と言わざるを得ない。

彼を退所に追い込んだ2つの理由。

タッキー政権の拡大と22歳定年制。

今回はこれらについて考えていることを述べようかと思う。

そもそもMADE自体は秋山くんの文春砲によって昨年2020年1月に解散をしているわけだが、いなぴ含む他メンバー3人はまだ事務所に残っている。

一方MADEと同じような内容で活動していた宇宙Sixはやまもっちゃん(山本亮太)の文春砲によって昨年2020年10月に解散し彼以外のメンバーは事務所に残っている。

舞台班(コンサートなどよりも舞台を中心に活動している人たち)の中では存在感の強かったこの2グループだが、ここ数年でその勢いは減少し今に至っているというわけだ。

最近だとJr.SPやIMPACTorsが結成されたが、果たしてこれらのグループは舞台班なのかもしくはトラジャや7MEN侍のようにアイドルとして活動しているのかあやふやなところである。

Jr.SPやIMPACTorsを舞台班でないと仮定すると、舞台班メインで活動しているグループはもう事務所にはないということになる。

個人だとかなりの数を占めるが、舞台班の中でグループを結成するのは難しい時代なのかもしれない。

さて、まず私が気になったのはこの点について。

ジャニーズ事務所の仕事はTVやラジオ、コンサートだけではない。舞台諸々含め“ジャニーズ”なのだ。特にジャニーさんはどの仕事よりも舞台に力を入れており、毎年行われている帝劇での舞台はジャニーさんの伝えたいメッセージが込められている。

その大切にされてきた舞台の仕事に欠かせないのがいわゆる“舞台班”と呼ばれる人たちであり、彼らはまだ未熟であったり舞台に慣れていないメインで出てくる人をサポートしてきた。

舞台班の人はだいたい歳を重ねたJr.が多くその分それまで積んできた知識や経験も豊富なので彼らが地盤となって舞台を作り上げているといっても過言ではない。

22歳定年制を作ってしまえば舞台班の人たちはどうなるのか？

一部の記事には 適用開始日に２２歳以上のメンバーが所属する、なにわ男子などのグループや一部個人は既に活動継続で合意している とあるがこの“一部個人”が気になるところである。

舞台班の多くの人は今すでに22歳を超えている人が多く、もし2023年3月31日までに合意に至らなかった場合かなりの人員が退所するとなると人件費は削減できるがこれからのジャニーズの舞台がどうなっていくか心配だ。

舞台班の人たちは本当に様々な思いや経験をして今があるのでどうにか事務所に残留してほしいというのは私のわがままなのだろうか……

具体的な話をしてみよう。

例えば野澤くん(野澤祐樹)。

ご存知の方もいるかもしれませんが彼はMis Snow Man(SnowManの前身グループ)のメンバーとして何年か活動しており、2011年～2014年の間はnoon boyz(TV番組『笑っていいとも！』16代目いいとも青年隊)として真田佑馬と活動しお茶の間にも浸透していた有名なジャニーズJr.だった。

が、2015年の『Endless SHOCK』という有名な舞台にて大事故に巻き込まれ大事には至らなかったものの精神的なダメージを受けたとしてしばらく休養に入りそれ以降活動を見る機会は減る。

一時は少クラなどにもかなり出演し人気もあったものの事故や相方・真田佑馬のグループ加入によって露出が激減してしまったJr.である。

寺西拓人(通称テラ)というJr.はご存知だろうか。

彼は地元や高校が同じで仲の良かった諸星翔希(露出の多かった元Jr.)とシンメとして一時期はドラマやバラエティーによく抜擢されたが、諸星のグループ加入やその他諸々の事情によって露出が減ってしまった。

他にもこういった舞台班のJr.はたくさんいる。

彼らの歩んできた道のりをどうか無駄にしないでほしいと願うに限る。

そしてもう一つ気になった点。

“滝沢社長に気に入られなければ売れない”

滝沢政権になる前からJr.はジャニーさんに気に入られればデビューできるという話もあったが(実際そうで勝利や優馬、KINGは大のお気に入りだった)、ジャニーさんが逝去さいた今ジャニーズとして食っていくためにはタッキーに媚を売ることが必須らしい。

どこの職場でも上司に媚を売るのは必要だろうが相手がタッキーともなるとそう簡単には気に入られまい。

その点ふっか(深澤辰哉)や河合くんが昔から彼に懐いていたところを見ると本当に見る目があったなぁと思ってしまう。

極端な話、いくらJr.からもファンからも支持率が高かろうと幹部や社長・副社長に気に入られなければこの事務所では生きていけないのである。